「奥さまは魔女」ダーリン役の吹き替え 歌手・俳優の柳澤愼一さん、昨年3月に死去 89歳

[ 2023年6月28日 11:32 ]

 米ドラマ「奥さまは魔女」のダーリン役の吹き替えや人形劇「ひょっこりひょうたん島」などを担当した、歌手で俳優の柳澤愼一(やなぎさわ・しんいち、本名眞一=しんいち)さんが昨年3月24日、都内の施設で骨髄異形成症候群で亡くなっていたことが分かった。89歳。東京都出身。28日、日本歌手協会事務局が発表した。葬機は近親者のみで執り行われた。

 青学大在学中の1952年にジャズ・ソング「チェンジング・パートナース」(君慕うワルツ)で歌手デビュー。ソフトな美声と甘いマスクで人気を集め、「イスタンブール・マンボ」「スワニー」などの外国曲を日本に取り入れヒットさせた。
 
 俳優としても「西銀座駅前」「東京のバスガール」「さよならはダンスの後で」などに出演、さらに日本の喜劇王と言われたエノケンこと榎本健一に、その才能を認められ喜劇の道へも進み、人気ボードビリアンとしても名を馳せた。また、声優としては「奥さまは魔女」のダーリン役の吹き替えや人形劇「ひょっこりひょうたん島」などを担当した。

 日本歌手協会初期の「歌謡祭」では司会者としても活躍。エノケンのレパートリーでもあった「月光値千金」や「マイブルーヘブン」「洒落男」などを歌唱し、晩年まで柳澤愼一とジャパンスイングオールスターズを組んで精力的にライブ活動を行っていた。遺作は2019年公開の映画「兄消える」の主演。1950年代から施設での慰問や介護などに情熱を注ぎ、1981年には総理大臣賞を受賞した。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年6月28日のニュース