水着撮影会急きょ中止 埼玉県知事が経緯説明「特定の政治団体等の意見に左右された事実はない」

[ 2023年6月12日 07:02 ]

 埼玉県の大野元裕知事が11日、自身のツイッターを更新。公益財団法人の埼玉県公園緑地協会が指定管理している県営水上公園で開催予定だった水着撮影会が急きょ、相次いで中止になった問題について言及した。

 水着撮影会は10、11日、24、25日に川越市の川越水上公園と越谷市のしらこばと水上公園で複数の団体が開催し、モデルやグラビアアイドルが多数、参加する予定だったが、市民から「ポーズが過激だ」などと苦情があったほか、共産党県議団も「性の商品化」「未成年も参加」などを理由に「県有施設を貸し出すべきではない」とし、撮影会の中止や基準の見直しを県に要望していた。一部の主催者は9日、「会場側からイベント中止の要請を受けました。事前準備を進めている中での突然の要請でしたので、本日再度協議を行いましたが、現況を鑑みて誠に遺憾ではありますが、中止の判断とさせて頂きました」と発表。中止決定が直前になったことで、参加者やファンだけでなく、注文を受けていた弁当店なども経済的損失を訴えるなど、混乱が起こっている。

 大野知事は「しらこばと公園では昨年12月に詳細な許可条件を定めました」とした上で、イベントを行う事業者が過去に条件違反をしていたことから「『6月の開催中止を求めることと、今後の水着撮影会は全て中止を申し入れること』の報告がありました」と経緯説明。川越水上公園と加須はなさき公園では許可条件が定められていないが、一律で禁止したことについて「しらこばと公園が中止要請をした3者のうち1者については、詳細許可条件提示後に開催されたイベントでの違反が確認されなかった旨の報告を受けました。このことから、県として水着撮影については明確な許可条件が定められていない施設において、他の施設の条件を当てはめイベントを中止させること、条件策定後に違反が認められない者に対し中止させることは適切ではない旨伝えるとともに、しらこばと公園の1者と川越水上公園の3者の中止要請を撤回すべき旨を指導しました」と県としての方針を示した。

 また、「6月に開催予定のなかった加須はなさき公園を含めた県営3プールのルールや今後の水着撮影会の開催の在り方等については意見も募りながら、専門家を交えた検討を協会に依頼しました。多くの方からもこの件について意見等を頂いておりますが、埼玉県、公園緑地協会として特定の政治団体等の意見に左右された事実はございません」とした。

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