フジ社長 ジャニーズ性加害問題は「推移を見守りたい」「忖度ということを考えてやっているつもりはない」

[ 2023年5月26日 15:20 ]

フジテレビ社屋
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 フジテレビは26日、東京・台場の同局で定例社長会見を行い、ジャニーズ事務所の元所属タレントが創業者のジャニー喜多川前社長(2019年死去、享年87)の性加害を告発した問題について見解を示した。

 港浩一社長は「性加害が決して許されることがないのは当然のことです」とコメント。事務所の見解に対し「その推移を見守りたい」とし「放送にあたっては、必要であると判断したものをしっかり報じるという方針」と説明した。

 大多亮専務取締役は、キャスティングについて「現状、ジャニーズ事務所さんのタレントが出演している番組に関して大きな変更は考えておりません」とした。忖度があったのかと問われると、港社長は「基本的に、番組の内容・演出にふさわしい人に出演していただくと。そして、良い番組・コンテンツを作っていくということでやっていますので、忖度というようなことを考えてやっているというつもりはありません」と話した。

 また、報道については、小林毅専務取締役が「報道するに当たっては、そこで起きたもの、発生したものを、この問題に限らないんですけども、その都度その都度判断していくというのは変わりはございません。事務所の公式謝罪は必要と判断して報じましたし、それ以後についてもその都度その都度判断してやっていくということでございます」と言及。忖度との指摘には「そういう風なご意見があることは承知している」とした。

 3月に英BBCのドキュメンタリー番組で取り上げられ、4月に元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモトが会見で性被害を受けたと主張したことで大きな注目が集まった性加害問題。ジャニーズ事務所は今月14日、藤島ジュリー景子社長が「深くおわび申し上げる」と被害を訴える人に謝罪するなど、前社長による性加害問題について初めて見解を発表した。

 ジュリー氏は「事務所の存続さえ問われる、極めて深刻な問題」と受け止めたが、これまで「知らなかった」とした。ただ、問題については1999年に週刊文春が記事化し、後に事務所との裁判にも発展している。この時、ジュリー氏は取締役。幹部でありながら知らなかったのか。その理由を「異常」という言葉を用い、事務所の体制に問題があったと説明した。

 所属タレントとしても、最年長の東山紀之が21日に出演した情報番組でスーツ姿で眼鏡をかけた沈痛な表情で「心を痛めた全ての方々、本当に申し訳ありませんでした」などと謝罪。「このままジャニーズという名前を存続させるべきなのか」と社名についても言及し「外部の方とともに全てを新しくし、透明性を持ってこの問題に取り組んでいかなければならないと思います」と、事務所改革のため創業以来60年以上続く社名を変更する可能性を示唆した。

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