フィリピンの収容施設の実態 石井アナ“ぜいたく三昧”に「むちゃくちゃですよ、パーティーですよ」 

[ 2023年1月30日 18:05 ]

石井亮次アナウンサー
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 フリーアナウンサーの石井亮次(45)が30日、MCを務めるTBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に出演。関東地方を中心に各地で相次ぐ一連の広域強盗事件を特集。フィリピンの収容施設で、一部人間の職員への賄賂による“贅沢三昧”ついて言及し「むちゃくちゃですよ、パーティーですよ」と表現した。

 警察当局はフィリピンの首都マニラにある入管施設に拘束されている日本人の男4人の日本への移送を現地当局に求めている。指示役の疑いがある「ルフィ」を名乗る人物が含まれているとみられ、4人はいずれも特殊詐欺事件で警視庁が逮捕状を取得しており、強盗事件との関連を調べる。ルフィらは拘束下で規則に反し通信機器を使用、入管職員が黙認していた可能性も。

 収容所内は、不法滞在などで母国への送還を待つ人や各国から指名手配された逃亡犯が収容されている。また、日本人のほかに中国人や韓国人らアジア系の人間も多数いると紹介した。

 ここでは職員への賄賂などによる“金次第”で、さまざまな便宜を受けることも。エアコンや専用トイレが付いた「VIPルーム」という個室等への移動も可能とのこと。また、本来質素なものが提供されるが、和牛など豪華な食事も用意されるようだ。

 施設外にいる日本人らの協力のもとで現金を入手。入管職員を取り込んで、まるで“自由”とも映る生活を送っていたとみられる。また、帰国すれば厳刑が待っている収容者は職員側に持ちかけるなど賄賂を支払い収容の延長を望む「Pay to Stay(支払いによる滞在)」も常態化している様子。

 強制送還を避けられない場合、一部の収容者は外部協力者に自身を「暴行」などの罪で告訴・告発させる。送還手続きを停止状態にし、からくりを逆手に取り、収容延長させているもよう。

 フィリピン政治を中心に東南アジア政治の専門家である神戸市外国語大学・木場紗綾准教授は、“交渉”について全ての人が該当するわけではないとしながらも「お金があれば、そしてうまく立ち回れば、良い環境に行けるんだという文化が残念なことに、あります」と話した。

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2023年1月30日のニュース