芥川賞作家・西村賢太さんの一周忌 玉袋筋太郎「みんなでゲラゲラ笑って、最高の法要」

[ 2023年1月30日 05:00 ]

西村賢太氏(2011年撮影)
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 昨年2月5日に心疾患のため54歳で亡くなった芥川賞作家、西村賢太さんの一周忌の法要が29日、石川県七尾市の西光寺で営まれた。親交が深かったタレントの玉袋筋太郎(55)や出版関係者らが出席した。

 同い年で10年来の友人だった玉袋は本紙の取材に「あっという間の1年でした。最後は思い出話でみんなでゲラゲラ笑って、最高の法要になった」と語った。

 東京都出身の西村さんだが、心酔していた大正期の作家、藤沢清造の菩提(ぼだい)寺である西光寺に足しげく通い、20年ほど前に藤沢の墓の隣に自らの生前墓を建てていた。この日は雪が積もる中、花やタバコ、酒が供えられた。

 西村さんは中学卒業後、肉体労働などのアルバイトをしながら小説を執筆し、2004年から文芸誌に小説を発表。11年に日雇い仕事で生計を立て、暴力的な言動を抑えられない若者の生きざまを描いた「苦役列車」で芥川賞を受賞した。

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