元NHK気象キャスター 米で双子出産 壮絶不妊治療報われる「精神的にとても辛かった」

[ 2023年1月17日 16:43 ]

関口奈美さんツイッター(@sekiguchi73)から

 NHKで気象キャスターなどを務めた、気象予報士の関口奈美さん(37)が17日までに自身のブログを更新。不妊治療の末、男の子と女の子の双子を出産したことを明らかにした。

 関口さんは、2020年3月までの7年にわたりNHK総合「首都圏ネットワーク」「首都圏ニュース845」などで気象キャスターを担当。一般男性と結婚後、夫の仕事の関係で21年1月から米ボストンで暮らしている。

 ブログでは「大切な皆さまへご報告です」とし、「わたくし関口奈美は、ボストン時間の2022年大晦日、日本時間の元日に双子を出産いたしました。男の子と女の子の双子ですと出産を報告した。「このタイミングでのご報告となったことをお許しください。双子には安定期がないと言われていること、異国アメリカでの妊娠出産ということで、妊娠期間中は不安が尽きませんでした。双子の妊娠でも、アメリカはエコーの回数が日本と比べて圧倒的に少なく、妊娠期間を通して安心して過ごせた日はありませんでした。急遽、出産を予定していた日よりも早く産むことになり、赤ちゃんは小さめなのですが、すくすくと育ってくれています」と母子ともに健康の様子。

 「実は、日本にいる時から長らく不妊治療をしてきました。不妊治療は、精神的にも肉体的にも金銭的にも大変つらいものでした。私の場合は原因不明でなかなか妊娠できず、どんなに頑張っても結果が出ず、まるで出口の見えない暗いトンネルの中にいるようでした」と壮絶な治療を行ってきたことを告白。

 「友人たちが1人目、さらには2人目と可愛い赤ちゃんを授かっていく一方で、私は一向に結果が出ず、歳ばかりとり、焦る気持ちとプレッシャーで心が押しつぶされそうでした。不妊治療と一言で言っても、非常に幅広い治療の選択肢があり、良さそうなものはすべて試してきました。ただ、それでも結果が出ず、『私はこのまま子供ができないんじゃないか』と思うと、精神的にとても辛かったです」と吐露した。

 渡米が決まり、アメリカでも不妊治療を続行。「言語の壁や、保険のこと、日米間での医療システムの違いなど、さらなるストレスが加わったのですが、子供が欲しいという一心で頑張ってきました。アメリカに来てからも1年以上上手くいかなかったのですが、2022年の春に体外受精と自然妊娠の二卵性の双子を妊娠することが出来ました!今こうして二つの命を胸に抱くことができ、この上ない幸せな気持ちでいっぱいです」とつづった。

 「妊娠期間中から出産後の今も、たくさんの方々に助けていただいています。アメリカで双子の育児をするというのは、想像していたより大変ですが、多くの方々が気にかけてくださり、お食事を届けてくださるなどのサポートしてくださっています。周囲の方々の優しさのおかげで、なんとか毎日を過ごすことができています。改めて感謝申し上げます。この恩を忘れず、この子達にも周りの人々をサポートできる優しい大人になってもらえるよう、しっかりと子育てをしていきたいと思います」とした。

 「貴重な30代のほとんどを不妊治療に費やしてきました」と振り返る一方、「日米両方での不妊治療を経験したことで、様々なことに気づくことができました。今後、ブログやTwitter、YouTubeを通して、不妊治療のこと、アメリカの医療事情のこと、双子の妊娠や育児のことなどを発信していけたらと思っています。今後とも温かく見守っていただけますと幸いです。 2023年1月15日 気象予報士 関口奈美」と締めくくった。

続きを表示

2023年1月17日のニュース