今年春の朝ドラ「らんまん」音楽担当決定 「日曜美術館」のテーマ曲作曲家

[ 2023年1月17日 12:19 ]

阿部海太郎氏
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 NHKは17日、2023年度前期連続テレビ小説「らんまん」の音楽担当を阿部海太郎氏に決定したと発表した。阿部氏はクラシック音楽など伝統的な器楽の様式に着目しながら今日的な音楽表現を追求。舞台、テレビ番組、映画、さまざまなクリエイターとの作品制作など幅広い分野で作曲を手掛けるほか、独創的なコンセプトでコンサート企画やアルバム製作を行っていることでもしられる。音楽を手掛けた主なNHKの番組には「日曜美術館」「京都人の密かな愉しみ」、「忠臣蔵狂詩曲No.5中村仲蔵出世階段」、「恋せぬふたり」などがある。

 阿部氏は「パリに留学していたときに植物画の世界を知り、蚤(のみ)の市でレプリカばかり集めていました。科学的な無心さと芸術的な情熱を込めた牧野富太郎の植物画には、激動の時代を生きた人間の息吹(いぶき)も感じられます。脚本の長田育恵さん、そして素晴らしいスタッフ・キャストの皆さんと一緒に作る万太郎の物語のために、瑞々(みずみず)しい植物を描くような気持ちで音楽を作っていきたいと思います」とコメントした。

 「らんまん」は通算108作目の朝ドラで、江戸末期から昭和までの激動の時代を生き抜き、明るく草花と向き合い続けた「日本植物学の父」と称される牧野富太郎をモデルにした主人公・槙野万太郎の人生を描く作品。原作はなく、脚本は同局ドラマ「流行感冒」や「群青領域」などを手がけた劇作家の長田育恵氏が務める。主人公・万太郎役を神木隆之介、妻でヒロイン・寿恵子役を浜辺美波が演じる。

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