三浦瑠麗氏 「国債で賄うのは安倍さんの遺言だという人いますけど遺言でもなんでもない」防衛費増の財源

[ 2022年12月15日 09:40 ]

三浦瑠麗
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 国際政治学者の三浦瑠麗氏(42)が15日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。岸田文雄首相が防衛費増額の財源の一部を増税でまかなう方針を示したことに言及した。

 岸田首相は13日、防衛費増額の財源の一部を増税で賄う方針を強調した際に「今を生きる国民の責任」と表現。自民党は14日にこの表現を「今を生きるわれわれの責任」だったと修正した。政府関係者によると、事前に用意した発言案には「国民」と記されていたが、首相が上から目線だとして実際には「われわれ」に言い換えたという。政府は、防衛力強化に向け、27年度以降に必要となる毎年度約4兆円の追加財源のうち1兆円強を増税で賄う方針で、財源として法人税、たばこ税の増税と復興特別所得税の転用を検討している。

 安倍晋三元首相と親交のあった三浦氏は、防衛費増額の財源について、「国債で賄うのは、安倍さんの遺言だという人いますけど、安倍さんの遺言でもなんでもないんです」と指摘し、「亡くなる1カ月くらい前にお話をうかがっていた時も確かに国債でってことをおっしゃっていたんだけれども、安倍さんのやり方というのは、要は落としどころに落とすために、こういう賛成反対の両極の議論がある時に自分が一方を担って最後の落としどころに落とすってことなんですね」と説明。そして「もちろん国債も発行するだろうけれども、どっかで増税しなきゃいけないってことが分かっている、何よりも安倍さんは2回消費税上げたんですからね。岸田さんはしかし1番、税として充てるべき今回のね、防衛費みたいなものに充てるべき消費税を上げるだけの政治力がない。しかもこうして調整せずに打ち出したもんだから、本来必要な増税という議論が、なぜ今だって話になって、これだけひっちゃかめっちゃかなんです」と自身の考えを述べた。

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2022年12月15日のニュース