藤井王将メシで“カレーなる”夏バテ予防 発汗作用でクールダウンを

[ 2022年8月17日 05:30 ]

王位戦第2局第2日の昼食「エビカレー」(日本将棋連盟提供)
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 関東甲信を中心に16日も気温が上昇し、東京都心は今年16日目の猛暑日(35度以上)を記録した。これまで年間13日が最多だった猛暑日の歴代最多記録の更新を続けている。暑さが厳しい中、夏バテや熱中症に強い食事はどのようなものか。熱い戦いを“勝負飯”で乗り越えている将棋の藤井聡太王将(20)の食事にヒントがあった。

 藤井のここ数年の夏は対局が過密スケジュールだが、昨年は7、8月に棋聖戦と王位戦のダブル防衛を決め、今年も7月は公式戦5戦全勝。夏も強い男の食事で、管理栄養士の浅野まみこさんが注目したのは「カレー」。今年7月以降、藤井は「キーマカレー」(棋王戦トーナメント)、「エビカレー」(王位戦第2局2日目)、「カレーラーメン」(王位戦第3局2日目)とカレー系を多投。浅野さんによると、カレーは暑い時に「理にかなった食事」という。さまざまなスパイスが入って「ニンニク、ショウガ、トウガラシなどは発汗作用がある。汗は気化する時に身体を冷ます」とクールダウンに“夏カレー”はお薦めだ。

 また、藤井が選択することが多いのが豚肉。関西将棋会館にある洋食店の豚肉の天ぷら「珍豚美人」や豚肉の冷しゃぶは何度もリピートしているメニュー。浅野さんによると、夏バテや熱中症の大敵は「糖質」。炭水化物ばかりの食事は「身体にだるさが残り、暑さや冷えすぎた冷房に対応できずに夏バテしてしまう」という。その糖質をエネルギーにかえるビタミンB1が多く入っているのが豚肉、牛肉、大豆製品など。「藤井さんは以前から豚肉率が高い。好物なのでしょうか。夏の食事としてはベスト」と太鼓判だ。

 また、積極的に食卓に加えたいのは「夏のぶらさがり野菜」。ナス、トマト、キュウリなどのぶらさがって実る夏野菜は「カリウム、ミネラル、水分が豊富。熱中症予防にも、旬のものを食べるというのは効果的」。藤井飯を参考に、夏野菜をプラスするのが猛暑を乗り切る“最善手”のようだ。

 《飲酒解禁「2手目」日本酒に「ビックリ」》藤井が16日、佐賀県嬉野市でトークイベントに臨み、先月19日の20歳誕生日で解禁になった飲酒について「2手目」が日本酒だったと明かした。「(20、21日の)王位戦第3局で梅酒を飲んだ。飲みやすくておいしかった。その後、日本酒を飲んだら凄く辛くてビックリした」。22日、大阪市内での会見では「食前酒(梅酒)をいただいた。少量なんで分からなかった」と話すにとどめていた。

 この日は豊島将之九段(32)の挑戦を受ける、現在2勝1敗の第63期王位戦第4局2日目の予定日。豊島が新型コロナウイルスに感染したため、現地で代替イベントを開いた。イベントでは豊島からのコメントも代読され、24、25日に徳島市で仕切り直す第4局へ「復帰すべく、静養に努めている」と意欲を示した。

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