「マチコ先生」漫画家 師匠・藤子不二雄さんの違い解説「F先生はまじめ」「A先生は遊ぶために漫画を」

[ 2022年8月12日 15:49 ]

テレビ東京
Photo By スポニチ

 お色気漫画「まいっちんぐマチコ先生」などで知られる漫画家のえびはら武司氏(68)が、11日深夜放送のテレビ東京系「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」(木曜深夜0・00)に出演し、「ドラえもん」などを手掛けた藤子・F・不二雄さんとの思い出を語った。

 漫画家を志していたえびはら氏はある日、Fさんの元へ。「普通に電話して“会ってくれ”と言っても、会ってくれないと思ったので、自分で漫画を描いて、自分の漫画を見て欲しいと電話をして、タイミングを見て、“アシスタントになりたいんですけど、ダメですかね?”と言ったら、“やめておいた方がいいよ”と言われましたね。“大変だから。漫画は自分で楽しく描いていれば一番楽しいよ”と」。Fさんは当時、ヒット作に恵まれず、アシスタント希望者が少なくなる中でも、新人の採用をためらっていたという。

 それでもえびはらさんは、Fさんがお気に入りの作品名を出して説得。「『21エモン』、『モジャ公』が大好きで」と話したところ、「先生の顔色が変わって。そうか?って。アシスタントやめろやめろと言われてたのに、“その漫画が大好きで、単行本全部持ってて、こんな漫画を描きたいんです”って言ったら、“やるか?”みたいに言われて」と一転、採用が決まったという。

 当時はFさんと藤子不二雄Aさんが同じ仕事場で執筆活動をしており、えびはらさんは2人の性格の違いを目の当たりにしていたという。「F先生はギャグ漫画家なので、『オバケのQ太郎』から『パーマン』から楽しいのを描くから、どんなに楽しい人かと思ったら、おもしろくも何ともない。本当にまじめな人で。まじめすぎる。全然しゃべらない」。そのぶっちゃけぶりに、一同は爆笑していた。

 一方のAさんは、「笑ゥせぇるすまん」や「魔太郎が来る!!」など、人間の暗部にスポットを当てる作品が多かった。「おどろおどろしい漫画を描いていたんで、どんな暗い人だろうと思ったら、めちゃくちゃ明るい人で。漫画と違うんですね」と驚いていた。また「遊びが(Aさんは)メインなので、遊ぶために漫画を描くみたいな。ちゃんと仕事はやってますけど、ゴルフ行ったり、夜は漫画家と飲みに行ったり。だけど締め切りになると原稿がちゃんと置いてあるんです。バサッと」と説明していた。

続きを表示

2022年8月12日のニュース