赤ペン瀧川「俳優」でも赤丸急上昇 遅咲き44歳、映画プレゼンターが二刀流ブレークの予感

[ 2022年5月8日 06:00 ]

キリッとした表情をする俳優としての赤ペン瀧川
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 人気急上昇中の映画プレゼンター、赤ペン瀧川(44)が俳優としてもブレークの兆しを見せている。

 16歳で俳優デビューし、本名の「瀧川英次」名義でドラマや舞台に出演してきたが昨年3月、芸名を「赤ペン瀧川」に“統一”。それ以降、俳優業の出演依頼も多数寄せられるなど人気が赤丸急上昇だ。

 「赤ペン瀧川」の知名度がアップしたのは35歳だった2012年、日本テレビの映画放送枠「映画天国」内の作品紹介コーナー。世の中にあふれる迷惑メールの文言を赤ペンで添削するライブを行っていたところ、それを見ていたプロデューサーから声がかかった。番組では2、3時間の映画をわずか数分間で紹介する要約力と、時事ネタも織り交ぜる舌鋒(ぜっぽう)鋭いトークを披露。映画界で力量が評価され、プレゼンターとして地位を確立するようになった。最近では自身で制作している映画の紹介動画も人気となっている。

 映画プレゼンターとしては順調だったが、「瀧川英次」名義による俳優業は鳴かず飛ばずの日々が続いた。「赤ペン瀧川ってあの俳優の瀧川英次なんだ!って気付いてもらいたいと思って名乗り分けてきたけど、同一人物だとはなかなか気付いてもらえなかった」と振り返る。

 “芸名統一”のきっかけは俳優仲間の星野源(41)と綾野剛(40)だった。20年のTBSドラマ「MIU404」で2人と共演した際、自身の俳優としての知名度がないことを相談。すると「名前をどうにかしてみたら」と助言を受けた。1年悩み、昨年3月放送のフジテレビスペシャルドラマ「桶狭間 OKEHAZAMA」から名義を変更。すると、エンディングロールに流れた「赤ペン瀧川」の文字がドラマや映画関係者の目に留まり「どんな役柄でも作品にマッチした自然な演技ができる」との評価を得た。芸名統一前は映画プレゼンターの仕事がほとんどだったが、現在は6対4の割合で俳優業が増えてきた。出演映画「死刑にいたる病」も6日に公開され、7月期のドラマや今秋公開の大作映画の出演も決まった。44歳の遅咲き俳優。「やっぱり赤ペンの方が違和感があって目立つし、姓名判断をしたら赤ペンが大吉で、本名が凶でした」と笑う。

 仕事は断らないのがモットー。「怖い役とか悪いやつとか、映画プレゼンターのイメージとは離れた役を演じてみたい」と意気込んだ。

 ◇赤ペン瀧川(あかぺんたきがわ)本名瀧川英次=たきがわ・えいじ。1977年(昭52)12月27日生まれ、神奈川県出身の44歳。高校1年の時に舞台で俳優デビュー。30歳の時、迷惑メールに添削を入れる日記をネット上に連日投稿し人気に。これを08年、自身のトークとスクリーンを使ってライブで開催し、現在の芸風になった。今年4月からは関西ローカルの朝日放送「おはよう朝日です」で芸能コーナーを担当。

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