大黒摩季 子宮疾患と闘い子宮を摘出「痛くないから笑顔も増える」現在は「人生最高記録ですよ、歌のキー」

[ 2022年4月13日 13:15 ]

大黒摩季
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 シンガーソングライターの大黒摩季(52)が13日、NHK「あさイチ」(月~金曜前8・15)に生出演。子宮を摘出する決断をした当時を振り返った。

 27歳で子宮内膜症が判明し、45歳で子宮を摘出した大黒。「あさイチに出るのは勇気がいりましたけど」としながらも、「私が話すことで若い子たちが我慢せずに人に頼れるように、そういうことを言えたら。きっとカジュアルになるんじゃないなかなと思って、婦人科に行くことも。そんなふうにお役に立てれば自分のいろんな病気とかも浮かばれるんじゃないかなと思って」と思いを込めた。

 子宮内膜症と診断されたのはデビューして5年、初のライブを直前に控えたタイミングだった。症状はかなり進行しており、医師からは治療に専念するか歌を取るかの選択を迫られたが、大黒は「未来にかけてみようって。日本の医学を信じようと思って。その先に凄い薬を作ってくれる学者さんがいるはずだって」とその時点では歌を選んだ。

 大黒はその後03年に結婚し10年に音楽活動を休止。子宮内膜症のほか、子宮筋腫と子宮腺筋症などの子宮疾患も抱えており、治療と不妊治療を行ったが、15年には子宮を全摘出した。翌16年には活動を再開、その後はアメリカの代理母制度も試みたが、妊娠には至らず、19年に離婚した。

 子宮摘出決断の理由を聞かれた大黒は「お子さんがもういる方はいるからって思えるかもしれないですけど。私はもう卵巣のね、卵子の年齢も含めて不妊治療も限界にきてたっていうのもあって」と明かした。

 「自分の子宮が腺筋症だから子宮内膜がほんとうにふかふかのベットにのせてあげたいのに受精卵をね、私は腺筋症を削ったり、筋腫も中に入ったりっていう。お掃除するとせんべい布団みたいになっちゃうんですよ。腺筋症とか内膜症もそうですが筋腫がいると、せっかく着床してそのベットで育とうとしてもやつらが全部栄養を持ってっちゃうんですよ」と説明。「フカフカのベットで育てたら、私のベイビーは育つんだろうなって思ったら、だったら頑張ってお仕事してベットを借りればいいって、アメリカでホストマザーを頼むっていう選択肢が生まれて。じゃあ復帰して仕事しようみたいになって」と続けた。

 さらに「もう取らなきゃいけないって、いたしかたなくって思ったらその選択を後悔するから、自分で決めようと思って」と決断したという。「私は結果的には受精卵全部なくなっちゃったから終了なんですけど、私はベイビーを守るんだ。母として。子宮を取って。全部お掃除してほぼほぼキレイになったんで、そうすると痛くないから笑顔も増えるし。ポジティブになるし」と振り返った。

 「当時の旦那さんもやっぱり痛そうにしてるとつらかっただろうし、見守るって私一番不得意だから、かわいそうだと思ったりもしたから、自分で決めて」とも明かし、「今や凄いですよね。52歳なのに人生最高記録ですよ、(歌の)キー。成長期。成長期にお腹痛くて成長できなかったから、今さら52で」と声を弾ませた。

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2022年4月13日のニュース