50歳の節目 純烈・小田井 今年いっぱいで脱退「ステージが終わると、あしたのジョーのように」

[ 2022年4月2日 05:30 ]

囲み取材を受ける年内で脱退を発表した小田井涼平(撮影・久冨木 修)        
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 男性4人組ムード歌謡グループ「純烈」の小田井涼平(51)が1日、今年いっぱいでグループを脱退することを発表した。将来的なソロ活動や体力面の衰えを考え、以前から50歳の節目での脱退を考えていたという。今後も所属事務所に残って活動する。

 この日夜、都内で4人で取材に応じ、小田井は「2018年に紅白歌合戦の初出場が決まった時から50歳での卒業を考えて事務所にも伝えていた。次の展開を考えた時に、60歳、70歳から何かを新しく始める自信はなかった」と説明。不祥事によるメンバーの脱退や、コロナ下で延期になった公演のチケットを持っているファンがいることを考慮し、脱退の時期を遅らせていた。

 一方で、体力面で厳しくなっていたのも事実。コロナ禍前は年間300本以上のステージをこなしていた。白川裕二郎(45)が「小田井さんはいつも全力。ステージが終わると、あしたのジョーのようになってる。体力の限界だと思った」と言うと、16歳年下の後上翔太(35)も「燃え尽きた姿に刺激をもらってきた」と敬意を持ってその姿を見てきた。小田井は「つらいことも楽しくやらないと楽しくない。結果的に楽しくやれた」と笑顔で話した。

 リーダーの酒井一圭(46)に誘われ、2007年に純烈を結成。スーパー銭湯のアイドルとして地道に活動し、約10年かけてブレークした。酒井は「1人では売れてない俳優で結成して、力を合わせればなんとかなるんじゃないかと思ってやってきた。だから、独り立ちできるチャンスがきたのはめでたいこと」と胸を張った。

 グループでは酒井が父、小田井が母の役目。最年長メンバーとして酒井を支え、メンバーの相談相手にもなってきた。小田井は妻でタレントのLiLiCo(51)にも伝えており「“パパが決めたことなら尊重しますよ”と言ってくれた」と背中を押されたことを明かした。

 大みそかに5年連続の紅白出場となれば、華々しいラストステージとなる。小田井は「とにかく4人で紅白を目指すことが最優先。一生懸命頑張りたい」と力を込めた。

 ◇小田井 涼平(おだい・りょうへい)1971年(昭46)2月23日生まれ、兵庫県出身の51歳。モデルとして活動後、2002年、テレビ朝日系「仮面ライダー龍騎」に出演。仮面ライダーゾルダ役を演じる。趣味は模型制作。1メートル88。

 《酒井新メンバー希望!?》小田井は卒業後の活動について「普通のおじさんには戻らない。いろんなことに挑戦したい」と話しており、俳優やタレントなどの活動をしていく見込み。一方で、歌については酒井に「純烈で一番音痴」と言われながらも、「せっかくやってきたので1人でスーパー銭湯にも立ってみたい」と笑顔で話した。

 一方、結成時に6人組だった純烈は3人になる。試しに3人で並ぶと、酒井は「やっぱり3人は寂しいね」とポツリ。「4人組かな、5人組かな」とメンバーを加えたい意向を示した。

 ▽純烈 元戦隊ヒーローや元ビジュアル系バンドなど、一度表舞台に立ったものの「日の目を見なくなった」メンバーで組んだ異色グループ。デビュー曲は「涙の銀座線」。「夢は紅白!親孝行!」を目標に掲げ、スーパー銭湯でのライブでブレーク。ムード歌謡と親しみやすいトーク、ハグなどのボディータッチで、中高年マダムのハートをつかんだ。

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2022年4月2日のニュース