萩谷麻衣子弁護士 政府のコロナ対策に「医療体制を組み替えられる、半ば強制的な仕組みを持った法整備を」

[ 2022年2月23日 13:10 ]

東京・六本木のテレビ朝日社屋
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 弁護士の萩谷麻衣子さんが23日、コメンテーターを務めるテレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜前10・25)に出演。感染力が強いとされる新型コロナウイルスのオミクロン株の派生型「BA・2」が国内で確認され始めていることに言及した。

 「BA・2」は全国で確認されており、愛知県の大村秀章知事は21日の記者会見で、オミクロン株の派生型「BA・2」に16人が感染していたと発表。大阪府の吉村洋文知事は22日に「BA・2」にこれまでに計13人が感染していたと記者団に明らかにした。大阪府では感染第6波で感染者が急増したが、吉村氏は、BA・2が大きな要因ではないとの見方を示しつつ「3月になると人流が増える。今後さらにBA・2の市中感染が広まる可能性が高い」と危機感を示している。

 大下容子アナウンサーが「BA・2」に関連して「ここまで感染症に関する法整備は進んできたといえるでしょうか」と聞くと、萩谷氏は「全く言えないと思います。心配なのは日本の医療のぜい弱さで、感染者が増加したとはいえ欧米に比べてかなり感染者数は抑えられているのに、日本の医療はひっ迫してしまっている。もちろん3回目のワクチン接種が遅れているってことで、高齢者の方々などが重症化しているということはあるにせよ、これだけオミクロンが重症化リスクがあまり高くないのにひっ迫してるということは、今後もっと重症化リスクの高いウイルスが流行した場合は、コロナの第5波のピーク以上に、医療ひっ迫がひどい状態になると思う」と指摘。

 そして、「日本のコロナを扱う病院が偏在してるところにあるんじゃないかと思います。国や自治体が主導して感染症流行時には、医療体制を組み替えられる、組み立てられるような半ば強制的な仕組みを持った法整備というのが必要だと思います」と自身の考えを話した。

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