「鎌倉殿の13人」新キャスト発表“SNSイベント化”またも反響!今度は坂口健太郎ら6人“声クイズ”

[ 2022年2月20日 15:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の新キャストに決まった(左上から)坂口健太郎、瀬戸康史、堀田真由(右上から)市原隼人、柿澤勇人、尾上松也(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)の新キャスト(第5次出演者)が16~17日、番組公式ツイッターで発表され、俳優の坂口健太郎(30)ら6人の出演が明らかになった。今回は「役名・音声コメント・シルエット」のみを先行公開。“予想合戦”を楽しめる仕掛けを企画した。2020年11月に行われた第1次出演者発表も、番組公式ツイッター上で5日連続“小出し”の異例スタイル。会見開催が難しいコロナ禍を逆手に取り、新キャスト発表を次々に「SNSイベント化」。毎回、大きな反響を呼び、ドラマの新しい展開手法として確立、奏功している。

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は04年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 豪華キャスト24人が名を連ねた第1次出演者発表は、三谷氏自ら番組公式ツイッターの動画に登場し、さながら新閣僚名簿を読み上げる官房長官に。21年4月の第2次出演者(新垣結衣、佐藤浩市、西田敏行)発表時は、三谷氏が“似顔絵予告”。ともに話題を集めた

 今回は、両日午前に新キャスト3人ずつ「音声コメントとシルエット」のみを先行公開。“予想合戦”を誘発し、午後に“正解発表”を行った。

 16日は大河初出演となる坂口が主人公・北条義時(小栗)の長男・北条泰時役、7年ぶりの大河出演となる瀬戸康史が義時の異母弟・北条時房役、大河初出演となる堀田真由が義時の正室・比奈(姫の前)役を演じると発表。

 17日は5年ぶりの大河出演となる市原隼人がタイトルの「13人衆」の一人・八田知家役、8年ぶりの大河出演となる柿澤勇人が源頼朝(大泉洋)の次男・源実朝役、5年ぶりの大河出演となる尾上松也が後白河法皇(西田敏行)の孫“ラスボス”後鳥羽上皇役を演じると発表された。

 坂口については、声だけで気付いたファンから、大反響を呼んだ昨年前期の連続テレビ小説「おかえりモネ」の「#俺たちの菅波」になぞらえ、早くもハッシュタグ「#俺たちの泰時」がSNS上にあふれた。

 第1次キャスト発表時、制作統括の清水拓哉チーフ・プロデューサー(CP)は「大河ドラマのキャスト発表会見は、例年スタッフとしても楽しみな一大イベントです。それが思うようにできない中で、何とか楽しんで発表することはできないかとチームで考え、SNSを通じたイベントにしようと企画しました」と意図を説明。「白熱の予想合戦や三谷さんによる発表の瞬間を、皆さんも一緒に楽しんでくださったようで、とてもうれしく思います」と手応えを示した。

 また、番組公式ツイッターは各回オンエア後に「撮影直後のキャストの音声コメント」を公開。数カ月前に行われた収録で演じ終えたばかりの思いがダイレクトに伝わる斬新な試み「#かまコメ」を実施している。

 清水CPは「まず、今回の作品は『扮装姿のオフショットを出さない』というポリシーがあります。それは、視聴者の皆さんにドラマの世界に没入していただきたいからです。PR番組でも、キャストの皆さんがインタビューに応じる時は現代の格好。役衣装で受け答えをすることが一切なかったことに、お気づきの方もいるかもしれません」と異例の企画が生まれる前提を説明。

 「キャストの皆さんが演じ終えた直後のホットな感想を届けられたら、きっと面白い。ただ、扮装姿のインタビュー映像は出したくない。この連立方程式を解くべく、PRスタッフが発案したのが、この音声コメントでした。映像がない分、逆にキャストの皆さんの内面に対して聞く側の想像が膨らんだりするのは、実際にやってみての発見でした。文字コメントだと、やはり微妙なニュアンスが伝わらないこともあります。“録れ立て”ホヤホヤの状態のコメントの生々しさを狙いました。視聴者の皆さんも楽しんでくださっているようなので、うれしいですね」と明かし、好感触を口にした。

 清水CPは「新選組!」にも参加。当時はインターネット掲示板「2ちゃんねる」が盛り上がり「僕たちがどれだけ勇気をもらい、背中を押してもらったか。その体験が幸せな記憶としてずっと残っているので、双方向のコミュニケーションが取れるSNSの時代になって、さらに視聴者の皆さんと楽しいキャッチボールを、という思いが強くなっています」。「#鎌倉殿の13人」は初回から6週連続のツイッター世界トレンド1位。「真田丸」以来、大河ドラマ2作目となる「Yahoo!検索大賞」ドラマ部門へ、インターネット上の“快進撃”は続きそうだ。

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