日本のドローンレーサー先駆者 白石麻衣、育児と両立で勝って“ママは強い”証明したい

[ 2022年2月5日 10:00 ]

5日に放送されるTBS「バース・デイ」はドローンレース界で日本の先駆者と呼ばれる白石麻衣に密着する(C)TBS
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 5日に放送されるTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)は、ドローンレース界で日本のパイオニアと呼ばれる白石麻衣(40)に密着し、日本のトップレーサーが集まるジャパンドローンリーグへの挑戦に迫った。

 今、ドローンを使ったスポーツ「ドローンレース」に世界中が熱狂している。世界的に人気急上昇中で競技人口が100万人を突破。ドバイでは賞金総額1億円を超えるレースも開催された。そのドローンレース界で日本のパイオニアと呼ばれる一人が白石麻衣だ。18年にドローン歴わずか1年で日本人女性初の代表に選ばれ、世界大会に出場。19年の世界大会では女子部門5位に輝き、21年には、国内の主要大会で見事優勝を飾った。

 ドローンを始めたのは35歳の時。「その人たちの映像に衝撃を受けて、これやりたいと思って」と、インスタグラムで見つけたハネムーンの映像がキッカケだった。撮影用のカメラを搭載したドローンで世界を旅行しながら撮影を始めた白石。そして4年前にインターネットで「ドローンレース」の存在を知り、競技歴2年で国内屈指の女性レーサーとなった。

 白石にはもう一つの顔がある。それは3歳の娘を育てる母親。ドローンレースに参戦しながら育児や家事に奮闘している。家事を終えると、レース専用ゴーグルを装着し、家の中で練習。50センチ間隔で調味料のボトルを置いてのスラローム飛行や、部屋全面を使い、高さ30センチのイスの下や、子供用テントなど、あらゆるものをコースに見立てて練習するなど努力を怠らない。

 国内ではドローンレースの賞金はほとんど出ない。そのため、ドローンのカメラマン、ドローンインストラクターとしても働く白石。仕事、練習、育児、家事と多忙を極める白石だが「勝ってカッコイイとこ見せたい。『ママ勝ったよ』って言いたい」と娘の存在が心の支えに。また、イギリス人の夫・ダンカンさん(40)は「周りの選手が妻を尊敬していることが僕もうれしい」と、在宅ワークが可能なCG制作の仕事に転職するなど、白石を支える。

 白石は日本のトップレーサーが集まる国内最大規模のジャパンドローンリーグに参戦。一昨年行われた、チャンピオンシップは当時12歳の小学6年生が制するなど、今のドローンレース界では10代の若いレーサーが席巻している。その中で「お母さんやっていて、それなりに重ねてても女性でも、子供たちや男性の中でも勝てるというところを証明したいというか見せたい」と意気込んだ。果たして大会の結果は。

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