詳しすぎる解説者・三浦豪太氏 北京五輪ここに注目!堀島ポケモン作戦で金ゲットだぜ

[ 2022年2月5日 05:30 ]

三浦豪太氏
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 “詳しすぎる解説”で2018年平昌五輪で話題を集めた元モーグル五輪選手で登山家の三浦豪太氏(52)が、北京五輪で激戦を繰り広げるであろう日本人とライバル関係にある注目選手について本紙に語った。現地でテレビ解説を行う予定だったが、渡航直前に濃厚接触者となり北京入りを断念。紙面で“詳しすぎる三浦ワールド”を大展開した。(聞き手・小田切 葉月)

 ――平昌五輪は“詳しすぎる解説”で話題を集めた。

 「詳しすぎると言われるのも結構プレッシャー。前回も狙っちゃいません。でも今回は、いつも以上に調べましたけど(笑い)」

 ――注目のライバル関係は?

 「モーグル男子の堀島行真と、平昌金メダルのミカエル・キングズベリー。堀島は日本のエースですが、ミカエルは絶対王者。堀島にとってミカエルはライバルでもあり、憧れの選手。ミカエルが大会に出場しないと、堀島は燃えないのが面白い。堀島は根が真面目でとことん追求するタイプ。試合映像も一番ミカエルのものを見ています。今回予選2回戦に回りましたが、何かが起きるのが五輪。今ならまだ修正が間に合うミスだったので、逆に1本目で失敗してよかったと思います」

 ――堀島選手が勝つためには?

 「ミカエルは強い上に新技をどんどん取り入れて進化している。精神的に落ち着いていて付け入る隙はないかもしれませんが、彼はポケモンの大ファンで、それで攻略できるかも」

 ――ポケモンですか?

 「彼は初期の151体を全部覚えているけど、ポケモンって新しいやつがどんどん出てくるでしょ?堀島が事前に調べて、ミカエルに“お前こいつの技を知ってるか?”とか聞いたら、さすがに動揺するはず。先手を打ってポケモンを勉強することが大事ですね」

 ――信じ難い必勝法ですが…他に注目は?

 「男子の原大智とブラッドリー・ウィルソン。互いにスピードが持ち味で、速さ勝負になる。あとは副業対決。原は平昌で銅を獲得して20年5月からは競輪選手との二刀流。ブラッドリーはイラストを描くアーティストとしても活躍してます」

 ――確かに副業対決かもしれません。

 「原はまだA2クラス(A級2班)で、競輪選手としてはこれから。ブラッドリーもインターネットで自分の絵を約50ドルで販売。原はペダリングアーティストで、ブラッドリーは筆を持ったアーティスト。スピードではいい勝負なんですけど。下世話な話ですが、どっちが稼いでるんですかね」

 ――そう言われると気になります。モーグル女子は?

 「川村あんり、ペリーヌ・ラフォン、ジャカラ・アンソニーでしょうね。ボクは有力選手のインスタグラムやフェイスブックを基本的にチェックする。普段の様子や、好きなものが分かりますからね。ジャカラはアイスクリームの投稿が多いですし、夏はサーフィンしてます」

 ――この中で一番の強敵は、平昌金のペリーヌ・ラフォン選手?

 「そうかもしれません。彼女、大きな大会のたびに家族にトラブルが起きることで有名。ご両親がソチ五輪の時はビザが下りず、平昌では高速鉄道で逆方向に乗ってしまって、決勝に間に合うかヒヤヒヤしたそう。以前“ストレスマネジメントがうまくなったわ”と話していたことがあるのですが、おそらくご両親のストレスです」

 ――川村あんり選手が絶好調。

 「第1エアでミスがあったんですが、とっさの判断力が光りましたね。彼女、インスタやTikTokをよく投稿してる。試合の前後とかに見ることがリラックスにつながってるのかな。若い女の子って感じで、新しい風を感じる。この後も期待大です」 

 ◆三浦 豪太(みうら・ごうた)1969年(昭44)8月10日生まれ、神奈川県出身の52歳。フリースタイルスキー・モーグル選手としてリレハンメル五輪出場、長野五輪13位。父は登山家の三浦雄一郎氏で、アフリカ・キリマンジャロを11歳で最年少登頂。2003年に父とともに世界最高峰エベレスト(8848メートル)を登り、初の日本人親子同時登頂記録を達成。競技とは直接関係ない選手のマル秘エピソードを盛り込む解説スタイルが特徴。

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