小籔千豊 若手時代に受けた“ガン無視” 新喜劇の座長勇退で「こっから態度変わってくるやつも」

[ 2022年1月18日 21:32 ]

小籔千豊
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 お笑い芸人の小籔千豊(48)が、MBSラジオ「小籔・笑い飯の土020」(月1度の放送)に出演。吉本新喜劇の若手時代に受けたひどい扱いを告白した。

 先日、吉本新喜劇の座長を勇退することが決まった小籔は、この日の番組で「そもそも座長に就任した時に、10年で辞めようと思っていた」と改めて説明。3年ほど前から後輩にバトンタッチするつもりだった意志を明かした。その流れで「こっから態度変わってくるやつも山ほどおるで」と予告。「俺、座長になって態度変わった人間も山ほどおるもん」と明かした。

 それは小籔がまだ漫才師をしていた若手時代。多少売れた時期に声を掛けてくれた人もいたが、「新喜劇入って、一番下になった。その時に態度ガバーッと変わった人、いっぱいおった」と言及。そんな変わり身を受けたのは初経験だといい、あるスタッフの話として「ホンマに目の前1メートルもない距離、横幅1メートルもない細い道で、おはようございますって言ったら、ガン無視して俺の横を通り過ぎて」とあまりの急変ぶりに戸惑ったと明かした。

 お笑いコンビ「笑い飯」の哲夫は「露骨やな」と苦笑。小籔は「ビックリして、俺、今イケてへんのや。ていうか、(漫才師時代の)あの時、俺イケてたん?と思って。あれは最低レベルだと思っていたけど、あれより下があったんや」と振り返った。

 さらにある芸人の先輩でも、それまで飲みに行っていた間柄だったが、あいさつした際に「その人、スポーツ新聞読んでてん。パッと振り返って、俺と認識したら、何にも言わんとすぐにスポーツ新聞見てん」と暴露。「それが偉いさんやったらええけど。逆に文珍師匠なんか、俺は若手のときからかわいがってもらっていたし、仁鶴師匠も俺にはホンマに“オウ”みたいな、ちょっと声を掛けて頂いた」と説明した。

 タテ社会の芸能界にありがちな話。無視された先輩からは「それが1回なら分かるけど、何回かあったときに、ああ俺はやっぱイケてへんのや、と思った」と何度も無視されたことを告白。ところが新喜劇で重要な役になっていく度に「無視したスタッフが、ちょっとしゃべってくれるようになった。偉そうに」と振り返り、さらに「(元座長の)内場さんの配慮で、俺が一番ボケる役に頂戴したときは、ため口やけどちょっと気を使っている感じになって」。さらにさらに「座長になって3カ月ぐらいしたとき。そのスタッフにあいさつしたら、止まって、気を付けして“おざっす”って」と変わり身を説明すると、哲夫も「分かりやすいな」と苦笑い。「あの人がグラフやったもん。あの人見た時に俺がイケているか、イケてへんか。細かいの入れたら、いっぱい」と芸能界の黒歴史の一部分を明かした。

 ただし、「その時から何も変わっていない人も、もちろんたくさんいらっしゃいましたし、逆に弱い時に半分いじりながらも心配してくれた人もいた」と、尊敬できる人も多かったと言及していた。

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2022年1月18日のニュース