「有吉の冬休み」シリーズ10年目!番組CPが語る長寿シリーズ化の秘訣&有吉弘行の魅力「気配りの人」

[ 2022年1月1日 10:30 ]

「有吉の冬休み2022 密着77時間in沖縄」。r気心の知れた仲間たちと笑い合う有吉弘行(C)フジテレビ
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 2013年にスタートしたフジテレビ「有吉の夏休み」がシリーズ2回目の“冬休み版&元日の顔”となった。「有吉の冬休み2022 密着77時間in沖縄」(1日後9・00~11・30)。「夏休み」を通じて10年目(11回目)を迎える。チーフプロデューサー(CP)の同局・浜野貴敏氏に長寿シリーズ化の秘訣や座長・有吉弘行(47)の魅力について聞いた。

 有吉が気心の知れた仲間たちと休みを楽しむ人気特番。前回の「冬休み」 と同じく沖縄を訪れる。

 参加メンバーは有吉をはじめ、青山テルマ、朝日奈央、ずん・飯尾和樹、“みちょぱ”こと池田美優、狩野英孝、小嶋陽菜、鷲見玲奈、アンガールズ・田中卓志、ビビる大木、平野ノラ、峯岸みなみ、アンタッチャブル・山崎弘也、平成ノブシコブシ・吉村崇(五十音順)。田中は唯一、11回連続の皆勤賞ゲスト。狩野は16年「夏休み」以来、5年ぶり5回目の参加。朝日、飯尾、鷲見、峯岸、山崎が初参加となった。

 一行は、ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートにある巨大な海上アスレチック、世界遺産の森に囲まれたマングローブカヤックなどのアクティビティを体験。絶景の海を眺めながらのTボーンステーキ、超高級ホテルのお正月限定スペシャルメニューなどの絶品グルメに舌鼓を打つ。

 初回から演出を手掛ける制作プロダクション「ユーフィールド」の谷中憲氏が前回、「準備してスタジオでネタとして語るような内容を、リラックスした雰囲気の中でポロリと話してしまう。最近はメンバーも無理やり“笑い”を作らなくていいと分かっていて、楽しんでくれているのが印象的です」と語った通り、浜野CPも「みんなが『自然体』で同じ時間を過ごす、という点は一つのポイントだと思います。無理しない、狙わない。そういう空気が『ちょうどいい』と感じていただける面もあるのかな、と」と番組の魅力を捉えた。

 “有吉という軸があるからこそ”と前置きしながら「超大物がゲストに来たり、大掛かりな演出がないからこそ、毎年、同じ力加減で、無理なくリラックスした時間を過ごす。誤解を恐れず言えば『クラスメイト同士がふざけ合っている』ような空気が醸成されている、という点は大切なポイントかもしれません。『全身全霊で何かを出し切る』という番組ではなく、ちょうどいい力感で、普段のスタジオとはまた違う表情を見せる番組。そんなところが長く続いているポイントかと」と長寿シリーズ化の要因を分析した。

 「毎年、回を重ねることで、いろいろな物語も生まれてきました。田中さんの告白の定番化や、今回なら狩野さんの5年ぶりの出演。そういう部分は続けてきたからこそ、面白さが出てくる要素。そういう部分がまた次の面白さにつながり、新しい物語を生んでいくという流れができている気もします」と長寿シリーズの効果も指摘し、歓迎した。

 有吉は今や見ない日はない、テレビに不可欠な存在。MCもプレイヤーも変幻自在だが「この番組における有吉さんは、気配りの人だと思います。時にマイペースに見えたり、相手を突き放してみたりしながらも、やはり『座長』というか、中心の役割をしっかり担う。全員のことをよく見ているし、ちゃんと全員が活躍できるように自然な流れを作り出している。それが、有吉さんの一番大きな仕事だと思います。この『自然な流れ』というのが、簡単そうで難しい。そこが凄いことだと思います。ちゃんと気を使っているんですが、『気配りしてますよ』という空気は決して見せない。画面越しには、なかなか分かりにくい点かもしれませんが」と絶賛。

 さらに、浜野CPは「有吉さんは『公平』だなぁ」とも感じている。「誰かキーマンに偏ることなく、バランスをちゃんと見ている。こういう点が、他の出演者の皆さんからも信頼され、安心感を与えているのではないかな?と思います。移動中のバスの中は、本当に放課後の学校のような騒がしさで、有吉さんと出演者の皆さんが色々な話で笑い合っています。そんな会話の中で、有吉さんなりに色々なヒントを自然と探っているのだろうなぁ、と思います。勝手な想像ですが。きっと『人のことが好きな人』でもあるんだろうな、と思います。有吉さんという人は」。お笑いの技術はもちろん、人柄も褒め称えた。

 「沖縄で様々なアクティビティを体験するという『非日常』がある番組です。ご覧いただければ、有吉さんたちと一緒に旅する気分になれる、そんな番組だと思います。是非、お正月に家族一緒にご覧いただき、有吉さんたちと一緒に笑っていただければ、うれしいです」

 ◆浜野 貴敏 1973年(昭48)、埼玉県生まれ。慶應大学卒業後、96年フジテレビ入社。「SMAP×SMAP」のアシスタントディレクター(AD)を振り出しに「笑っていいとも!」のディレクターを担当。「もしもツアーズ」「タモリのジャポニカロゴス」「AKB48選抜総選挙」「痛快TVスカッとジャパン」「今夜はナゾトレ」「99人の壁」などを立ち上げ、プロデューサーを務める。現在はフジテレビ第二制作部企画担当。

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2022年1月1日のニュース