作曲家の鈴木淳さん死去 87歳 「小指の想い出」「なみだ恋」など作曲

[ 2021年12月14日 05:30 ]

鈴木淳さん
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 伊東ゆかり「小指の想い出」などで知られる作曲家の鈴木淳(すずき・じゅん、本名藤田順二郎=ふじた・じゅんじろう)さんが9日午前1時ごろ、虚血性心不全のため東京都内の自宅で死去した。87歳。山口県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は作詞家で妻の悠木圭子(ゆうき・けいこ)さん。

 関係者によると、8日深夜に自宅で心肺停止の状態で倒れているのが見つかり、救急搬送されたが蘇生しなかった。持病はなく「本当に突然の死」(同関係者)。最近まで通常通り仕事をこなしており、レコード会社関係者は「亡くなる1週間ほど前に話をしたが、元気な様子だった」と語った。

 早大卒業後、音楽之友社の編集者や高校の国語教諭などを経て作曲家に。映画音楽やCMソングの制作を経て、1967年に「小指の想い出」が大ヒット。ほか小川知子「初恋のひと」、八代亜紀「なみだ恋」、ちあきなおみ「四つのお願い」などを手掛けた。またプロ野球・ヤクルトの旧球団歌「とびだせヤクルトスワローズ」を作曲するなど幅広く活動した。

 2005年に旭日小綬章を受章。日本作曲家協会理事長や、日本音楽著作権協会(JASRAC)理事などを歴任した。

 ≪「先生の歌大切に歌っていく」≫▼伊東ゆかり 訃報を聞いてビックリしました。今は、言葉もありません…。これからも先生の歌を、大切に歌っていきます。ありがとうございました。安らかにお眠りください。(ブログから)

 ≪「芸能界の父」≫▼八代亜紀 鈴木淳先生は私にとって芸能界のお父さんであり、八代亜紀の生みの親です。私の出世作「なみだ恋」から50周年記念曲「明日に生きる愛の歌」まで、言葉では語りつくせないほどたくさんの思い出があります。これからも先生の曲を歌い継いでまいります。

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