ドラマー菅沼孝三さん 大腸がんで死去 62歳 娘・SATOKOが公表「旅立つ1ヶ月前までステージに」

[ 2021年11月9日 12:04 ]

菅沼孝三さん(SATOKOツイッターより)

 ジャズ・ロックなど幅広いジャンルで活躍したドラマーの菅沼孝三さんが8日に大腸がんで死去したことが9日、分かった。62歳だった。娘でドラマーのSATOKOが公式サイトなどで発表した。

 サイトでは「父 菅沼孝三 逝去のお知らせ」とし「先日、ステージ4の癌(がん)による療養のため活動休止を発表しました、父、菅沼孝三ですが、昨日、令和3年11月8日に、家族に囲まれ、大切に見守られながら、笑顔で宇宙へと旅立っていきました」と報告した。

 「本当は昨年の6月から既にステージ4の大腸がんで 余命宣告を受けていましたが、周りには告げずに、懸命に闘病しながら、健康でも困難なペースで、様々な音楽活動、ライブ活動を続けて参りました」としたうえで「旅立つ1ヶ月前までステージに立ち、生徒を育て、旅立つ数時間前までビートを刻んでいました。ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでお知らせ申し上げます」と記した。

 コロナ禍のため、一般の参列は通夜のみとし、告別式は家族のみで行うという。

 菅沼さんは8歳でドラムを始め、1975年、15歳でプロデビューを飾る。数多くのスタジオワーク、CHAGE and ASKA、工藤静香、TOSHI(X JAPAN)、LOUDNESS、谷村新司、吉川晃司などの多くのアーティストのコンサートツアーに参加。精度の高いプレイで“手数王”の異名で親しまれていた。

 今年9月24日に、大腸がんステージ4を公表し、治療に専念するため、演奏活動を休止することを公式サイトなどで発表していた。

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2021年11月9日のニュース