フジ「新しいカギ」 予算縮小も自信「テレビ的に映えるよう見せられる技術力をフジは一番持っている」

[ 2021年10月3日 08:00 ]

フジテレビ「新しいカギ」でゲーム型のコント企画に挑戦するレギュラー陣たち
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 フジテレビのコント番組「新しいカギ」が10月16日から土曜午後8時枠に移動する。総合演出の木月洋介氏(41)は、ここまでの半年間を「若年層を中心に視聴者層が定着した。スタッフと演者のチームワークも熟成された」と手応えをのぞかせる

 同局にとっては「ピカルの定理」以来8年ぶりのコント番組となる。番組を始めた意義について「局としてゼロから一を生み出すこと」「技術伝承」の2点を強調した。

 これまで同局は「オレたちひょうきん族」「めちゃ×2イケてるッ!」など多くの伝説的バラエティーを生み出してきた。木月氏は「フジが最近やれていなかった、スタッフ発のアイデアでコントを作ること。そこに意味がある」と説明。再びコント番組を作れるようになった背景は「世帯視聴率で番組をやるかどうか決めていた時代から変わった」と指摘。局側も個人視聴率を重視するようになりコントを好む視聴者など、多様な価値観に応える番組作りが可能になった。

 コントの表現、番組予算なども8年前とは違う。「当然コンプライアンスなどは意識する。ただ人が何を面白いと感じるか考えることは昔も今も変わらない」と強調。予算も縮小傾向にはあるが「限られた予算でテレビ的に映えるよう見せられる技術がある。その技術力をフジは一番持っている」と胸を張る。

 またコントを作る技術を後世につなぐ役割も自任する。木月氏自身「めちゃ×2イケてるッ!」を立ち上げた片岡飛鳥氏(56)からバラエティーのイロハを教わった。「制作チーム、美術、技術、それぞれコント作りの技術がある。それを後輩に伝える使命がある」と話している。

 今後は土曜午後8時枠に放送される。「土曜8時になってもコントを主体としながら、そこから裏切っていきたい。例えばコントだと思ったら、中身はドキュメント企画だったりとか…」と構想を明かした。

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2021年10月3日のニュース