豊島竜王 1勝1敗のタイに 同年代ライバル・糸谷八段破る 王将戦挑戦者決定リーグ

[ 2021年10月1日 05:30 ]

挑戦者決定リーグで糸谷哲郎八段を破って初勝利を挙げた豊島将之竜王
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 将棋の第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグの対局が30日、大阪市の関西将棋会館で行われ、豊島将之竜王(31)が糸谷哲郎八段(32)を95手で破り、1勝1敗のタイに戻した。 豊島VS糸谷指し手

 豊島は初戦で黒星を喫し、負けられない一戦。同年代のライバル、糸谷が繰り出してきたのは必殺・阪田流向かい飛車だった。これを研究の虫らしく「たまに指されているのであるのかなと」とし、想定内と答えた。

 6月以降、王位戦と叡王戦で藤井聡太3冠(19)=叡王、王位、棋聖=と激戦を繰り広げ、三たび同カードとなる竜王戦7番勝負が8日に始まる。王将戦挑決リーグとの並行開催で厳しい戦いが予想されるが「何年かやっているので、その経験を生かしてやっていければ」と、ここでも余裕をうかがわせる。最終一斉対局までまだ先は長い。13日、羽生善治九段(51)とあたる次局に向けても「一局一局頑張っていけたら」と闘志を燃やしていた。

 《糸谷ガックリ連敗》糸谷は十八番の阪田流向かい飛車が、豊島の11手目▲8八角を見て「予定変更した」戦型だったことを明かしながら「さえなかったですかね」と首をかしげた。「ちょっと上を見るというような成績ではなくなった」と連敗スタートに失意を隠せなかったが「一局一局、やっていくしかない」と奮起を誓っていた。

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2021年10月1日のニュース