小林慶一郎教授 ワクチンパスポートに私見「何ができて、何をやったらいけないか、慎重に」

[ 2021年9月8日 21:20 ]

TOKYO MX
Photo By スポニチ

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会のメンバーで、慶大の小林慶一郎教授(経済学)が8日、TOKYO MXの「news TOKYO FLAG」(月~金曜後8・00)に出演し、年内の交付が期待されるワクチンパスポートに言及した。

 この日、開かれた分科会では、ワクチンパスポートについて話し合われた。政府は年内にはスマホに搭載する電子交付を開始できるよう検討を進めている。小林氏は「今までできなかった経済活動もできるようにしていこうという取り組み」と説明。現状の案は「たたき台」とし、「何ができて、何をやったらいけないか、慎重に考えていく必要がある」とも述べた。

 依然としてデルタ株が猛威を振るっており、今後も長い戦いが予想される。小林氏は「これから数年単位で続くことを前提に、経済活動を考えていく。ただ、ワクチン接種が進んでいけば、普通のインフルエンザのようにある程度、怖くない病気になっていくかもしれないので、そういう出口を目指していく」と、“withコロナ”との向き合い方について考えを口にした。

 そのカギとなるワクチン接種率と、その上げ方にも言及。「希望者だけがワクチンを接種すると日本人の75%しか接種しないと言われている」とし、「いろんなインセンティブを付けたり、行動制限を緩和するというプログラムを作って、接種率を8、9割に上げていく(ことが必要)」と話した。

続きを表示

2021年9月8日のニュース