加藤浩次「本当にあったかい人」田村正和さん追悼  共演したドラマデビュー作での思い出

[ 2021年5月19日 10:26 ]

加藤浩次
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 俳優の田村正和さん(享年77)の訃報から一夜明け、お笑いコンビ、極楽とんぼの加藤浩次(51)が19日、MCを務める日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜前8・00)に出演し、田村さんを偲んだ。

 加藤のドラマデビュー作となる、TBS系「オヤジぃ。」(2000年)で2人は共演。「やだやだ言ってたんですけど、ドラマやる自信もなかったし。田村さんとの芝居というお話で、田村正和さんっていう人にすごい興味があった。作品をずっと見てたというのもあったんで、それでやらしていただくことになった」と当時を振り返った。

 「(田村さんのイメージが)厳しかったりだとか、人と違っていたり、という感じがすると思うんですけど実は全然違っていて、現場で僕が入った時に、『よろしくお願いします、加藤浩次と申します』って話をしたら、笑みを浮かべながら、“知ってる”って言ってくれて、すごい面白くてラフな方だな」と初対面でのやり取りを明かした。

 当時、芝居初挑戦の加藤にも、田村さんは「好きにやっていいよ」と優しく見守ってくれたといい、「当時、リハーサルが必ずあったんですよ。田村さんを前に緊張したりして、せりふの前後が逆になったり、というところでも全部フォローしてくれる。間違った芝居とかずれた芝居をしても、全部フォローしてくれる。本当にあったかい人」と田村さんの人柄について触れた。「2人のシーンが多かったんで、アドリブ入れてみたりしたら、田村さん"ふふふ”と笑ってくれて“君おもしろいね、それやろう”って言ってくれて、心が広くて作品全体のことを考えてるすごい俳優さんだなって、最初のお芝居の現場で田村さんと仕事をさせてもらえてよかったな」としみじみと話した。

 「芝居して、一連のシーンをみんなでチェックするんですけど、モニターの前に田村チェアっていうのが絶対あって、横にクーラーボックスがあるんですよ。なに入ってんのかなってずっと気になってたんですけど、飲んでいる姿を見たら炭酸水なんですよ」と撮影中のエピソードを披露。「チェックに対してはもう1回やろうとか、この人の芝居がこうだとかは一切言わない。監督がOKと言ったら笑いながら、“あそこなー”と言いながら楽屋戻ったり、本当にチャーミングな印象なんです」と知られざる田村さんの素顔も明かした。

 「ど素人の僕の芝居にあーだこーだ言われたことない。全部助けてもらった印象しかないです。こういう方が主役になる方」としみじみと語った。

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2021年5月19日のニュース