数々の伝説…規格外の爆破、気前よくお年玉、被災者寄り添い炊き出しも

[ 2021年1月17日 05:30 ]

石原プロモーション 58年の歴史に幕

2011年、炊き出しを行う舘ひろし(左)と渡哲也さん
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 【豪快!今じゃありえない!石原プロ伝説】

 ▼「黒部の太陽」 クライマックスの出水シーンは、本番中の事故で420トンの水が実際に裕次郎さんたちをのみ込んだところを撮影した。

 ▼規格外 テレビ朝日「西部警察」で使用した火薬4・8トン、ガソリン1万2000リットル、壊した車4680台、飛ばしたヘリコプター600機、テレビ局への始末書は45枚といわれている。神戸ロケではパトカー11台と鉄板で装甲した特殊トラックなどを爆破炎上。浜名湖や琵琶湖の遊覧船、博多湾では1700万円の漁船を爆破。50メートル規模のお化け煙突を吹っ飛ばしたこともある。

 ▼装甲車を自作 「西部警察」第1話では、国会議事堂前を装甲車が占領。当初は海外から戦車を購入しようとしていたが、結局建設用重機を改造。のちに5000万円をかけて、通称“レディ・バード”と呼ばれる装甲車を完成させた。

 ▼紙飛行機 「西部警察」の地方ロケに裕次郎さんがやって来る時は、役者もスタッフも大喜び。理由は撮影後の食事会。みんなの労をねぎらうため、裕次郎さんが1万円札を紙飛行機にして飛ばし、小林正彦専務と渡さんも加わって全員に配る。2次会でも大盤振る舞いに。

 ▼お年玉 新年会は仕事先の関係者で行列ができる。理由は1万円のお年玉。めったに顔を見せない“自称・石原担当”が毎年この時だけやって来ても、気前よく全員に手渡し。行列に繰り返し並ぶ不届き者にも「これで何回目だよ」と笑い飛ばす豪快ぶり。

 ▼炊き出し 5000人分のカレーが作れる巨大鍋などを多数所有。95年の阪神大震災から被災地訪問も行った。11年東日本大震災、16年の熊本地震の通算3回。11年は約4000食を提供。渡さんは呼吸器系の持病を患っていたが、被災者に寄り添うため体育館で寝泊まりした。同年に女優の上戸彩(35)、16年は木村拓哉(48)ら事務所外のタレントも参加した。

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