【来週のおちょやん】第3週 奉公に来て8年 人生を考える千代 ある日憧れの女優と偶然再会し…

[ 2020年12月12日 13:00 ]

連続テレビ小説「おちょやん」第3週は「うちのやりたいことて、なんやろ」。えびす座で福富のお茶子たちと言い争いをする千代(杉咲花・左)、節子(仁村紗和)、富士子(土居志央梨)、玉(古谷ちさ)(C)NHK
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 女優の杉咲花(23)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おちょやん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は14日から第3週に入る。

 朝ドラ通算103作目。タイトルの「おちょやん」は“おちょぼさん”が訛り、茶屋や料亭などで働く小さい女中さんを意味する大阪ことば。女中奉公の8年間がヒロインの原点になっていることの象徴として採用された。TBS日曜劇場「半沢直樹」(2013年)「下町ロケット」(15年)「陸王」、テレビ朝日「家政夫のミタゾノ」などのヒット作を生んだ脚本家の八津弘幸氏(49)が手掛け、朝ドラ初挑戦となるオリジナル作品。明治の末、大阪・南河内の貧しい家に生まれた少女・竹井千代(杉咲)が芝居の世界に魅了されて女優を目指し、のちに「大阪のお母さん」と呼ばれる上方のコメディエンヌになる姿を描く。

 主題歌はシンガー・ソングライターの秦基博(40)が書き下ろした「泣き笑いのエピソード」。語りは落語家の桂吉弥(49)が黒衣(くろご)役(観客からは見えないという約束事の下に舞台上に現れ、芝居の手助けをする人)として務める。

 第3週(12月14日~12月18日)は「うちのやりたいことて、なんやろ」。

 大正13年、秋。千代(杉咲)が道頓堀の芝居茶屋、岡安へ奉公に来て約8年がたった。千代はまもなく18歳になろうとしていた。お茶子としての仕事をしながら、千代は相変わらず芝居に夢中の日々だった。そして、時折思い出すのは子どもの頃に見た女優、高城百合子(井川遥)の美しい舞台上の姿だった。岡安の女将シズ(篠原涼子)に、これから自分はどうしたいのかよく考えなさいと言われ、千代は生まれて初めて本当に自分がやりたいことは何なのかを考えるようになる。そんなある日、千代はずっと憧れ続けて来た女優、高城百合子と偶然に再会する。百合子は会社から映画の撮影所へ行くように命じられていたが、それが嫌で逃げ回っていた。千代はそんな百合子を、岡安でかくまうことにする。一方、シズもかつて深い因縁のあった歌舞伎役者、早川延四郎と20年ぶりに再会していた。その現場を見ていたライバル茶屋、福富のお茶子によって、2人は不義密通の関係であるとのうわさが広められ、道頓堀中に悪い評判がたってしまう。シズはやましいことは何もないと、そのうわさを否定したが、千代は秘められたシズの思いを知り、シズに延四郎に会いにいくように説得する。

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