松本隆氏、ツイッター3度も更新し筒美さん哀悼「京平さんからもらったものはありったけの愛」

[ 2020年10月14日 05:30 ]

作曲家・筒美京平さん、死去

作詞家の松本隆氏
Photo By スポニチ

 今月7日に誤嚥(ごえん)性肺炎のため作曲家・筒美京平さん(享年80)が他界したことが発表されてから一夜明けた13日、ゴールデンコンビとして数々のヒット曲を打ち出した作詞家の松本隆氏(71)が自身のツイッターを3度も更新して筒美さんをしのんだ。「ぼくが京平さんからもらったものはありったけの愛。彼ほどぼくの言葉を愛してくれた人はいない」と感謝の思いをつづった。

 2人がタッグを組んでヒットしたのは1975年の太田裕美(65)の「木綿のハンカチーフ」。松本氏はそれまで日本語ロックの草分けとして知られるバンド「はっぴいえんど」のドラマーとして活動しており、作詞家としての活動をスタートさせたばかりだった。

 「木綿…」では、男女の書簡の往復でストーリーを紡ぐという斬新な歌詞に挑戦。当時すでにヒットメーカーとしてトップを走る存在だった筒美さんが見事に受け止め、大ヒット曲に昇華させた。

 その後、松田聖子(58)らに歌詞を提供するなど、作詞家として一時代を築いた松本氏。山下達郎(67)ら同時代の仲間たちはその後もアーティストとして活躍する中、作詞家として日本の歌謡界のトップに上り詰めた。幾多の歌詞を作っては、そこに音を与え続けてくれた筒美さん。「ありったけの愛」という表現にそんな恩人への思いをあふれさせた。

 タッグを組んだのは約400曲。そんな盟友を「作詞家になった瞬間、目の前に筒美京平は立っていて、先輩と後輩であり、兄と弟であり、ピッチャーとキャッチャーであり」と表現。だからこそ、突然訪れた別れの衝撃は大きい。「右半身と左半身に裂かれるようだ」と悲痛な思いをつづった。

続きを表示

2020年10月14日のニュース