加藤浩次 内海桂子さん訃報に「テクニック論でなく、生き様で芸人を見せてくれた少ない1人」

[ 2020年8月28日 09:41 ]

「極楽とんぼ」の加藤浩次
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 極楽とんぼの加藤浩次(51)が28日、日本テレビ「スッキリ」(月~金曜前8・00)に出演。女流漫才コンビ「桂子・好江」で人気を博し、現役最年長芸人として活躍し、22日に多臓器不全のため亡くなった漫才協会名誉会長の内海桂子さん(享年97)を悼んだ。

 大正に生まれ昭和、平成、そして令和と時代とともに97年の人生を駆け抜けた内海桂子さん。1歳になる直前に関東大震災が起き、その後も満州事変、二・二六事件、第2次世界大戦…歴史の波に翻ろうされ、貧困とも闘う波瀾(はらん)万丈の人生。その全ての経験を糧に芸を磨き続けた。80年以上、浅草で現役の芸人として演芸に生きた内海桂子師匠。浅草から世に出た後輩たちをはじめ誰からも慕われた。

 加藤は「俳優さん、女優さんだと、高齢の方でも生涯仕事ってできると思います。なぜなら、年上の方、高齢者の役もあるわけですから。我々、芸人のような仕事は言葉が出てこなくなったり、名前がポン!って出てこなくなってくる。いつも出てくる名前が出てこなくて、言葉に詰まったりする。そういう意味で、芸人さんに60歳以上で最前線でやられている方ってだいぶ少なくなる」と高齢になっても芸人として第一線で活躍することの難しさを熱弁。「その中で、内海桂子師匠っていうのはずっと続けられた。よく芸人とは生き様だって言われるんです。この生き様をしっかり笑いにしてきている、だからこそ、古くならず、ずーっと芸人でいられた。テクニック論でなく、生き様で芸人を見せてくれた、少ない1人なのかなと思う」と称賛した。

 「今年の1月まで仕事をしてて、97歳。大往生って考えていい。いろいろと我々も学ぶ点があったと思います。ご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。

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