堺雅人の本音「大和田の方が好き」 役者としてはクセ者が楽しい…半沢は遊べない役だから

[ 2020年7月19日 05:30 ]

半沢直樹 令和の倍返しだ!(5)

ドラマのセットをバックにポーズを取る堺雅人
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 TBS日曜劇場「半沢直樹」が、19日午後9時からいよいよスタートする。堺雅人(46)演じる銀行員の半沢直樹が、新たな“半沢包囲網”との戦いに挑む。現場では見応え抜群の演技合戦が繰り広げられている。

 都内の歴史ある建造物でのロケ。堺と、敵役である市川猿之助(44)、古田新太(54)の3人が厳しい表情を浮かべていた。激しくセリフをぶつけ合う様子は、まるで舞台を目の前で見ているようなド迫力だ。

 「半沢は遊べない役なんですよ」と堺は言う。「技はそんなに持ってない。パンチとしてはストレートしかなくて、それをずっと繰り出している。周りの方々がクセ者ぞろいなので、クセはいくらでもつけてくれる。自分は前に真っすぐ進むということしか考えてないですね」

 前作からクセ者ぞろいの共演者。香川照之(54)が演じた大和田の土下座や、片岡愛之助(48)が演じた金融庁調査官・黒崎のオネエっぷりなどが好評だった。「皆さん、ひねくれてますよ。でも役者としてはそっちの方が楽しい。大和田やってみたいですよぉ~、大和田の方が好きですよ」と笑う。

 今作は、最初の敵役の猿之助が話題を呼びそう。嫌味たっぷりに悪者を演じている。「猿之助さんの底知れぬ魅力というかね、赤ちゃんのように見える瞬間もあるし、凄く恐ろしい大人に見える瞬間もある。あの変幻自在な感じは素敵ですね。のみ込まれていきそうな感じでした」。さらに、古田や「東京03」の角田晃広(46)、後半戦では柄本明(71)や江口のりこ(40)といった個性派俳優が半沢に立ちはだかる。

 半沢の部下役の賀来賢人(31)をはじめ、多くの役者が「堺さんに引っ張られている」と口にする。当の本人は「引っ張ってる実感はないです。半沢は真っすぐしかないので、引っ張るも何もない。皆さんには好き勝手やってほしい」。周囲を引っ張り、引っ張られながら、半沢は前に進んでいる。

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