「アーヤと魔女」カンヌ公式セレクション選出に宮崎監督「アーヤが元気づけてくれることを願います」

[ 2020年6月19日 15:45 ]

宮崎吾郎監督(2006年撮影)
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 NHKは19日、今冬に放送予定の長編アニメ「アーヤと魔女」が、今月3日にカンヌ国際映画祭が発表した「オフィシャルセレクション2020」の56作品の1作として選ばれたことを受け、宮崎吾朗監督(53)のコメントを発表した。

 「アーヤと魔女」は、アニメ映画監督の宮崎駿氏(79)が企画し、息子の吾朗氏が監督を務め、スタジオジブリとしては初となる全編3DCG制作の長編作品。駿氏が「特別な作品」と語る映画「ハウルの動く城」の原作を書いたイギリスの作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ氏が描く児童向け小説「アーヤと魔女」を長編アニメ化する。自分が魔女の娘とは知らずに育った主人公・アーヤが、ある日、奇妙な家に引き取られ、そこで意地悪な魔女と暮らすことになったことから始まるストーリー。

 宮崎監督のコメント全文は以下の通り。

 今、僕たちの国では、大人ばかりが多くて、子どもの数が少ないです。その少ない数でたくさんの大人を相手にしなければいけないから、今の子どもたちは大変だろうな。そんなことを考えているときに僕はアーヤに出会いました。そして、「そうか、そうすりゃ良いのか!」と思ったのでした。アーヤが面倒くさい大人たちを相手にどうするか?それはどうか「アーヤと魔女」をご覧になってください。憎たらしいけど、かわいい僕らのアーヤが、子どもたちを勇気づけ、大人たちを元気づけてくれることを、心から願っています。

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2020年6月19日のニュース