渡辺えり「基金」呼び掛ける コロナ禍で苦境の文化芸術復興へ

[ 2020年5月23日 05:30 ]

文化芸術復興のための支援を文化庁などに要望した渡辺えり
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 日本劇作家協会会長で女優の渡辺えり(65)らが22日、東京・衆院議員会館で、文化芸術復興のための支援を関係省庁に要望した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で苦境に立つ、演劇、ライブハウス・クラブ、映画の3分野の団体が連携。「文化芸術復興基金」の創設などを呼び掛けた。渡辺は「私も演劇やミニシアター、ライブハウスなどに命を救われた人間です。命を救ってくれた恩人に一生かけて返していきたい」と力を込めた。

 またこの日、東京都は自粛要請緩和に向けたロードマップを提示。渡辺は「演劇は自粛解除されてもすぐに公演を始められるわけではない。準備を進めても“やっぱり危ない”となることもあるかもしれない。その判断は難しく、私たちだけでなく省庁も含めたみんなで考えていきたい」と語った。

 《岡江さん悼む「元気だった」》渡辺は、新型コロナウイルスによる肺炎で先月23日に死去した女優・岡江久美子さん(享年63)について「私よりも2歳若く、びっくりしました。頭を石で叩かれたかのようでした」と語った。3月に東京・新橋演舞場、4月に大阪松竹座で上演予定だった舞台「有頂天作家」で岡江さんの長女で女優の大和田美帆(36)と共演していた。関係者だけを招いた公開稽古に岡江さんも来ていたといい、渡辺は「あんなに元気だったのに…。コロナって怖いんだと本当に感じました」と悼んだ。

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2020年5月23日のニュース