「エール」志村けんさんに博多大吉も期待「振り返った瞬間、変なおじさん…」近江アナ「そうです、私が…」

[ 2020年5月14日 14:30 ]

「あさイチ」のキャスターを務める(左から)博多華丸・大吉、近江友里恵アナウンサー(C)NHK
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 3月29日に新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなったコメディアンの志村けんさん(享年70)が14日に放送されたNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)第34話に登場した。

 俳優の窪田正孝(31)が主演を務める朝ドラ通算102作目。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909~1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶりとなる。

 志村さんは朝ドラはもちろん、最初で最後のドラマ出演。主人公に大きな影響を与える日本作曲界の重鎮・小山田耕三を演じる。

 第34話は、裕一(窪田)の曲は採用されないまま、半年が経過。来期の契約料を初年度の3500円から1700円に減らされることに。怒った音(二階堂)はディレクター・廿日市(古田新太)に直談判するため、コロンブスレコードに向かう。第1スタジオに入ると、ちょうど小山田がいた。

 小山田「こちらは?」

 音「わたくし、専属作家としてお世話になっております古山裕一の家内でございます」

 小山田「古山…」

 廿日市「奥さ~ん。小山田先生、申し訳ございません」

 小山田「いいや、構わんよ。帰るところだからね。じゃあ、また明日(と左手を上げる)」

 小山田が去った後、音は廿日市と契約料の交渉。その途中、小山田が昨年夏に裕一を推薦したことを知る。そして、契約料維持を勝ち取り、家に帰ると、裕一に「今日、小山田先生に会った。裕一さんが専属契約できたのは、私の売り込みじゃなくて、小山田先生の推薦のおかげだったみたい。裕一さんが国際作曲コンクールで入賞したことを、先生ご存知だったんじゃないかな。それで将来有望な若者がいるって、思ってくれたんじゃない?」と明かす。

 そして、ラスト20秒。コロンブスレコードのサロンに入った裕一は、小山田と出くわす。「小山田先生…」。裕一に視線を向ける小山田の顔のアップが映り「つづく」となった。

 志村さんの出演シーンは、初登場の第25話(5月1日)がラスト約1分。秘書(川島潤哉)から裕一の快挙を知らされ「(新聞を手に取り)(裕一が)本物か、まがい物か、楽しみだね(新聞を机に投げ置く)(つづく)」。第28話(5月6日)がラスト約50秒。廿日市を呼び出し「君のところでな、(裕一を)契約してほしいんだよ(つづく)」。志村さんのセリフが朝の15分を締めた。

 この日の第34話も、中盤の二階堂との絡みに続き、ラストに登場。セリフこそなかったものの、志村さんの顔のアップで「つづく」。登場3回連続でドラマを締める“8時14分の男”となった。

 直後の同局「あさイチ」(月~金曜前8・15)の“朝ドラ受け”。近江友里恵アナウンサー(31)が「小山田先生が何を考えているのか…」と切り出すと、リモート出演した博多華丸(50)の「(小山田は)初対面ですもんね。裕一とは」に続き、同じくリモート出演の博多大吉(49)が「やっぱり志村さんを見ると心のどこかで、振り返った瞬間、変なおじさんになっているんじゃないかとか、そういう期待感も何かね」と笑いを誘い、視聴者の思いを代弁した。

 近江アナも「『そうです、私が(変なおじさんです)』って言ってほしい」と笑み。華丸が「緊張と緩和はないと思います。小山田先生に限っては。グッと、ご本人もこらえてお芝居されていたと思いますよ」と志村さんのシリアスな演技に言及すると、大吉は「もちろん(緊張と緩和が)ないのは分かっているんですけど、ちょっと期待する自分もいるなぁと思いながら」。近江アナは「ちょっと『いっちょめいっちょめ』を聞きたいところですけど、(小山田と裕一は)どんなお話をするんでしょうか」と締めた。

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2020年5月14日のニュース