SEAMO、初G1制覇へ4頭出し!実は重賞10勝“名伯楽”NHKマイルC「今年は最大のチャンス」

[ 2020年5月9日 06:00 ]

ルフトシュトロームが勝利したレースの写真を手に笑顔のSEAMO
Photo By 提供写真

 ラッパーのSEAMO(44)が愛馬会員として出資している馬が4頭、10日に東京競馬場で開催されるG1「NHKマイルカップ」に出走する。G1挑戦はブランノワールが昨年の秋華賞で7着になって以来。17年間で約120頭に出資し、重賞10勝を挙げている“名伯楽”が、異例の4頭出しで夢のG1初制覇を目指す。

 4頭のうち最も期待されるのが、先月11日に無傷の3連勝でG2「ニュージーランドトロフィー」を制したルフトシュトローム。この日、枠順が確定し7枠14番に入った。SEAMOは「今年のクラシック戦線のテーマは無敗馬。しかも鞍上がレーン騎手ときたら期待せずにいられません」と興奮気味に語った。ダミアン・レーン(26)は昨年の有馬記念の優勝騎手。

 ニュージーランドトロフィーで不利がありながらルフトシュトロームと0秒1差の3着だったウイングレイテストも出資馬。こちらは8枠18番に入った。3枠6番のギルデッドミラーは福永祐一(43)、6枠11番のラウダシオンはミルコ・デムーロ(41)とそれぞれ名ジョッキーが騎乗する。

 NHKマイルCには2年前にもルーカスで挑戦(16着)。10番人気だったため気楽に応援していた。しかし今年は「どれも一発ありそうな気配がプンプンしていて、もうすでに自分がイレ込んでいます。今年は最大のチャンス。もうこの際、どの馬でもいいので勝ってほしい」と力が入りまくっている。

 同一馬主の4頭出しは、昨年のジャパンカップにマカヒキやワグネリアンなどを出走させた金子真人ホールディングスなどのケースがあるが、愛馬会員では珍しいという。失敗をするたびに相馬眼を修正し、血統配合の本を山ほど読んでいるSEAMOだが「馬は最終的には運もないと上(G1)には行けないので今年はちょっと恵まれた感はあります。正直、めっちゃうれしい」と喜びは尽きない。

 ▼愛馬会員 馬主登録をしていない人が競走馬を主に40~500口に分割して出資し、間接的に馬主になるシステム。いわゆる「一口馬主」。会費や餌代などの経費、海外遠征費なども負担するが、レース獲得賞金は分配。最近は愛馬会員クラブが強く、主な馬に11年3冠馬のオルフェーヴルや13年年度代表馬のロードカナロアなど。

 《著名人馬主にはサブちゃんら》馬主の著名人では16、17年の年度代表馬であるキタサンブラックを所有する北島三郎(83)が有名。所有馬には「キタサン」の冠名を付けている。07年のG1ヴィクトリアマイルを制したコイウタは前川清(71)の所有馬。愛馬会員として有名だったのは女優の南田洋子さん(09年死去、享年76)で、名牝ダイナアクトレスに出資していた。

 ◆SEAMO(シーモ)本名高田尚輝。1975年(昭50)10月31日生まれ、愛知県出身の44歳。95年からシーモネーターとして活動を始め、02年にメジャーデビュー。05年にSEAMOに改名し、06年に「マタアイマショウ」などのヒットで同年のNHK紅白歌合戦に初出場。07~16年にナガシマスパーランドで開催された音楽祭「TOKAI SUMMIT」の発起人を務めた。

続きを表示

2020年5月9日のニュース