吉村府知事 説明し強調「経済的に守るべき命と感染症で守るべき命を両立させていくことを考えるのが政治」

[ 2020年5月7日 16:07 ]

吉村洋文大阪府知事
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 吉村洋文大阪府知事(44)が7日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に生出演し、大阪府が新型コロナウイルス特措法に基づく府民への外出自粛要請や休業要請などの措置を段階的に解除する基準を独自に示したことについて言及した。

 この独自基準は、PCR検査で判明した陽性者の割合や、感染者向けの病床使用率など3項目で目標値を設定し、1週間連続で達成することを条件としている。

 吉村知事は「コロナの怖いところは感染爆発が爆発拡大して、ニューヨークや欧州のようになると手に負えなくなること。そういう怖い側面のあるウイルス。だから何とか感染症を抑えないといけません。これは命を守らないといけない。医療崩壊を防がないといけない。そういうことです」と強調。その上で「一方でこの1カ月間、緊急事態宣言で本当にまさに出血を伴うようなお願いっていうのを民間の事業者の皆さん、商売されている皆さん、それから国民の皆さんにお願いしてきて何とかやってきて、徐々にですけど抑え込んできているっていう現状がある」と説明した。

 そして、「経済を死なせてしまうと、倒産も増えてくる、失業者も増えてくる。あってはならないんですが、それで命を落とされる方も増えてくる。これはあってはならないんですが、事実です。であるならば、こちらの命を誰が守るんですかっていうのも考えなけれなならない」と言い、「その時に緊急事態宣言を延長するのであれば、どういう時にそれが出口戦略として示されて、徐々に解消されていくのか、結局、命対命なんですよ」と強調。さらに「命対経済とか命対お金じゃなくて命対命であって、それをどう守るのか。経済の方の命を完全に守りますっていうと全部補償しないとだめです。でも全部っていうのは無理だし、実際には休業補償はしないというのが大きな方針」とし、「経済的に守るべき命と感染症で守るべき命、これを両立させていくことを考えるのが政治の役割だと思っている。だから出口戦略も大阪でつくったということです」と説明した。

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2020年5月7日のニュース