「エール」志村けんさん役名 窪田正孝のセリフ中に初登場「小山田先生のような…」

[ 2020年4月13日 08:15 ]

志村けんさん
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 俳優の窪田正孝(31)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)の第11話が13日に放送され、朝ドラ初出演となるコメディアンの志村けんさん(享年70)が演じる日本を代表する作曲家・小山田耕三が主人公のセリフの中に初登場した。小山田は5月1日(第25話)に初登場予定。撮影済みのものはそのまま放送し、それ以降については「台本を変更して、志村さんの役はナレーションをうまく使って登場させる形を検討している」(同局関係者)と代役を立てない方向で調整している。

 朝ドラ通算102作目。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909~1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。男性主演は14年後期「マッサン」の玉山鉄二(39)以来、約6年ぶり。

 第11話は、裕一(窪田)は福島の商業学校の4年生。当時大流行したハーモニカの倶楽部に入って授業そっちのけで音楽に夢中の毎日を送っていたせいで留年し、2度目の4年生だった。長男でありながら家業のことを気にせず自分の好きなことばかりやる自由な裕一の姿勢に、弟の浩二(佐久本宝)は反発し…という展開。

 妻・まさ(菊池桃子)の兄・権藤茂兵衛(風間杜夫)の家への養子や古山家の跡継ぎのこともあり、ある日、父・三郎(唐沢寿明)は「音楽家になりてえのか?」と確認。裕一は「小山田先生のような、西洋音楽を作曲する音楽家になる」と夢を明かす。

 今月2日放送の第4話。裕一(石田星空)は小学5年生になり、音楽教育に情熱を傾ける藤堂先生(森山直太朗)が担任に。ある日、北原白秋の詩に曲をつける宿題を出され、裕一は父が買ってくれた「作曲入門」を4~5時間も読み続け、翌日、曲を完成。この本の著者こそが小山田耕三。音楽の勉強を独学で続けてきた裕一の指針となったのだった。

 関係者は「途中で志村さんから別の方に代わると、どうしても人物のイメージが変わってしまう。ここまで頑張ってくださったので、最後まで小山田は志村さんで行きたい」。ナレーションを効果的に使い、小山田が手紙で主人公に対してエールを送ることも検討されている。

 志村さんは昨年12月から撮影に入り、3月6日が最後に。次回の収録は今月10日に予定されていたが、志村さんが新型コロナウイルスに感染し、3月20日に入院した後には一度、時期を遅らせる準備も進め、志村さんの復帰を待っていた。

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2020年4月13日のニュース