岡田晴恵教授 政府のコロナ対応に「一番気掛かりなのは“2週間様子を見る”…経済対策よりも人命」

[ 2020年4月12日 09:14 ]

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 感染免疫学、公衆衛生学を専門とする白鴎大学教育学部の岡田晴恵教授が12日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。ウイルス学の専門家の立場から、政府の新型コロナウイルス感染拡大を受けての対応について言及した。

 岡田教授は、「私たちが今、見据えなければいけないのはニューヨークだとか、ヨーロッパ諸国ですね。そういう先進国で起きている現状を私たちは未来の私たちかもしれないと受け取らなければいけないという状況だと思います」と指摘。その上で「私が今一番気掛かりなのは“2週間様子を見る”ということ。経済対策よりも人命でございます」と強調。

 そして「ですから今すぐにも強力な要請をかけて行動規制をかけるっていうことをしないと感染伝播が…市中感染率が上がってきてしまいます。そうするとニューヨークのような手遅れっていう状況になるのが一番怖いっていうことになりますので、ここをスピード感というより今すぐにやるべきではないかと」とした。

 さらに「補償っていうことがあるわけですけど、焼け野原のようになってから経済立て直すっていう大打撃よりも今補償して一時やめてもらう、そして流行を抑えながらリカバーしていくっていう方が経済的にもどうなんでしょう、ということを考えますと経済の専門家の先生もその方がはるかにいいんだという方もおられます。これはウイルス学と一緒だと思っております」と話した。

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