「打首獄門同好会」の所属事務所社長「1カ月で1億円損害」 ライブ活動できず…助成金申請も「現場は…」

[ 2020年4月5日 20:56 ]

 人気ロックバンド「打首獄門同好会」などが所属する音楽レーベル「LD&K」の大谷秀政社長が5日、AbemaTVの昼のニュース番組「Abema的ニュースショー」(正午)に出演、新型コロナウイルス感染拡大防止のための“自粛”の影響で「1か月で1億円の損害が出ている」現状を苦悩まじりに告白した。

 いちはやく無観客ライブを実施し話題になった「打首獄門同好会」のほか、「ガガガSP」「かりゆし58」などのミュージシャンを抱える同社は、全国5カ所のライブハウス、渋谷を中心にバーも20店舗展開している。大谷社長自ら「DJ皆殺し」の名前でDJとしても活躍している。

 大阪のライブハウスが“クラスター”の発生源と指摘されたことからすでにライブ活動は全面禁止状態、「飲食店も今月から閉めている」と大谷社長。「(出店先の渋谷は)家賃が高くてしょうがない。来月もダメでしょう。1カ月休むと1億円の損害になる」と打ち明けた。

 また、所属アーティストらの動向を聞かれると、大谷社長は「ライブができないので寝てるんじゃないですか」と諦め顔。「いまのうちに曲をつくっててもらいたい。(コロナ終息したときには)ライブを一層やってほしい」とした。

 政府は中小企業向けの救済策を打ち出したが、大谷社長は「4月2日に助成金の申請に行ったが、現場はまるでわかってなかった。上がパッと言っただけで現場に伝わっていない」と心もとないセーフティネットの状況も指摘。

 同社ではアルバイトを含め約400人を雇用しているというが、大谷社長は「(いつ終息するか)先が読めない。雇用も(いつまで維持したらいいのか)困ってしまう。本当にまいった、まいった」と話していた。

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2020年4月5日のニュース