西山朋佳三段 次点で女性初の四段昇格ならず 奨励会三段リーグ最終日

[ 2020年3月7日 17:20 ]

三段リーグ最終日の西山朋佳三段(日本将棋連盟提供)
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 将棋の棋士昇格を争う奨励会三段リーグは7日、東京都渋谷区の将棋会館で第66回の最終日を行った。女性初の四段昇格を狙う西山朋佳三段(24)は2勝で通算成績を14勝4敗とし、服部慎一郎三段、谷合広紀三段と相星の1位グループで全日程を終えたが、前回順位の関係で3位となり、昇格枠の「2」に届かず次点となった。

 大阪府大阪狭山市出身の西山は2010年に奨励会入会。14年に初段、15年に三段昇格を果たした。三段リーグには第59回(16年4~10月)から参戦。最終戦では当時14歳の藤井聡太・現七段に敗れた。過去6回で最高成績は第63回の11勝7敗。

 奨励会員の資格で参加した女流棋戦では女王、王将、王座の3冠を保持している。

 史上初の女性棋士には届かなかった西山だが、三段リーグで女性が次点に入るのは初。年齢制限で退会となる26歳までに2度目の次点を獲得すれば、順位戦フリークラス所属の四段昇格権を得る。

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2020年3月7日のニュース