中島美嘉、古屋敬多W主演舞台 パリ公演中止…プロデューサーと一部キャストに軋轢か

[ 2020年1月15日 05:30 ]

中島美嘉
Photo By スポニチ

 来月9日に上演予定だった、中島美嘉(36)と「Lead」古屋敬多(31)のダブル主演舞台「イノサン musicale」のフランス・パリ公演の中止が14日、発表された。海外公演が上演まで1カ月を切って中止となるのは異例の事態だ。

 舞台は坂本眞一氏の漫画が原作で、18世紀フランスに実在した死刑執行人の人生を宮本亜門氏(62)演出で描く話題作だった。公式サイトは中止理由を「諸般の事情」と説明。複数の関係者の話を総合すると、舞台を取り仕切った女性プロデューサーと出演者に軋轢(あつれき)が生じたことが主な原因という。

 同作スタッフによると、女性プロデューサーは脚本や演出の方針を一本化することに難航。昨年11月の東京公演前から1人の出演者が「この内容では、パリで公演するのは難しい」と申し出たが、改善される兆しがなかったという。12月10日の千秋楽後、パリ公演に向け稽古に入ったが、同11日に武田航平(34)が降板。代役を立てられず、公演を維持できなくなった。

 千秋楽後の稽古は海外渡航中の宮本氏に代わり女性プロデューサーが統括したが、演劇関係者によると「その間に稽古の日程管理や脚本がめちゃくちゃになったと聞く」という。

 また「女性プロデューサーが一部俳優に対し“仏公演にマネジャーは連れて行けない。行くなら実費で”と言いだし衝突を招いたようだ」(スタッフ)。

 プロデューサー側の関係者は、軋轢が生じたことは認めつつ「演出や内容への要望は受けたが、プロデューサーとしては可能な限り応える努力はしたという認識」と説明。またマネジャーの仏渡航拒否についても「確かにご遠慮願った方もいるが、限られた予算内での判断」と主張した。

 今作は最初からパリ公演を前提に計画され浅野ゆう子(59)や人気声優の梶裕貴(34)も出演。資金確保のため、チケットの販売に積極的に協力するなど尽力したスタッフ、キャストも多い。関係者は「フランスは1公演だけ。本場の舞台を心から楽しみにしていた出演者もいた。本当に残念」と話している。

続きを表示

この記事のフォト

2020年1月15日のニュース