八代英輝氏 セクハラ告発の元草津町議に「具体性がない」

[ 2019年12月3日 11:25 ]

八代英輝弁護士
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 群馬県草津町の新井祥子元町議(50)が肉体関係を強要されたと主張し、黒岩信忠町長(72)が真っ向から否定して名誉棄損で告訴状を提出した件について、弁護士の八代英輝氏(55)が3日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)で言及。「現状では町長側が言っている方に信ぴょう性があると思います」と述べた。

 新井元町議は11月29日に記者会見し、「私は約5年前に町長室で町長に強要され肉体関係を持ちました」などと突然告白。黒岩町長は「まるっきりの作り話です。突然テロに遭ったような感じです。想定もしていなかった」と完全否定し、議会も新井元町議の言動に対し、「破廉恥で、議会の名誉を傷つけた」として懲罰動議にかけ、除名処分を決めた。

 これについて八代氏は、「密室内でのセクシャルハラスメント、特に肉体関係を持たされたという主張ですから非常にデリケートな話題」とする一方で、「完全なつくり話だとしたら町長サイドの棄損される名誉の程度は著しい」と指摘。「現状、分かっている範囲で事実整理をするしかないと思う」との見解を示した。

 そのうえで「元町議が今回の告発をどういう意図で行ったか。ご自身の政治的意図のもとにこういったセクハラの告発を行った、と言われてますよね。その段階で動機において信ぴょう性がかなり揺らいでくるんですね」とも。「本当に許せない、という義憤にかられたものではなく、政治的な意図に基づくということ。客観的な事実と符合しない部分が多い」と続けた。

 また、会見の動画を見ても「性的関係、肉体関係を持たされたという具体性がないんですね」との印象を受けたという。

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2019年12月3日のニュース