囲碁の芝野虎丸八段が名人奪取 10代初の七大タイトル獲得

[ 2019年10月8日 19:12 ]

芝野虎丸新名人(撮影・我満 晴朗)
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 囲碁の第44期名人戦7番勝負の第5局は7、8の両日、静岡県熱海市で打たれ、挑戦者の芝野虎丸八段(19)が張栩名人(39)を破り、4勝1敗で名人を奪取、10代初の七大タイトル保持者となった。最年少19歳11カ月の獲得で、2009年に井山裕太四冠(30)が達成した20歳4カ月を10年ぶりに塗り替えた。

 七大タイトル初挑戦の芝野新名人はプロ入りから最速の5年1カ月で奪取し、許家元八段(21)が昨年の碁聖戦で記録した5年4カ月も上回った。規定により9日付で九段に昇段、日本棋院によると最年少、最速での最高段位到達となる。

 神奈川県出身で、14年に14歳でプロ入り。17年、竜星戦で優勝。18年には日中竜星戦で世界トップクラスの中国棋士、柯潔九段を破った。対局中はポーカーフェースで、鋭い読みと独創性を持ち合わせる。

 将棋の最年少タイトルは1990年、屋敷伸之九段の18歳6カ月。

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2019年10月8日のニュース