「いだてん」第32話5・0% また大河ワースト視聴率“更新” 27回連続1桁

[ 2019年8月26日 11:00 ]

4月3日、大河ドラマ「いだてん」の発表会見で記念撮影をする(左から)阿部サダヲ、中村勘九郎、脚本の宮藤官九郎氏
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 歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)と俳優の阿部サダヲ(48)がダブル主演するNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜後8・00)の第32話が25日に放送され、平均視聴率は5・0%(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが26日、分かった。第30話の5・9%を0・9ポイント下回り、 大河史上ワーストを更新した。

 初回15・5%で、0・1ポイントながら前作「西郷どん」の初回15・4%を上回ったが、第6話で9・9%と“史上最速”で1桁に陥落した。その後も1桁の“低空飛行”を続け、第16話で大河ドラマでは記録が残る1994年以降の過去最低視聴率となる7・1%を記録。第22話でさらに0・4ポイントダウンの6・7%、第30話ではさらに0・8ポイントダウンの5・9%とワースト記録を更新。前週の第31話で7・2%と上昇したが、第32話で再び下降。現在は、27週連続で1桁視聴率となっている。

 大河ドラマ58作目の「いだてん」は、86年「いのち」以来33年ぶりの“近現代大河”。2013年前期の連続テレビ小説「あまちゃん」で社会現象を巻き起こした脚本家の宮藤官九郎氏が大河脚本に初挑戦。オリジナル作品を手掛ける。20年の東京五輪を控え、テーマは「“東京”と“オリンピック”」。日本が五輪に初参加した1912年のストックホルム大会から64年の東京五輪まで、日本の激動の半世紀を描く。

 勘九郎は「日本のマラソンの父」と称され、ストックホルム大会に日本人として五輪に初参加した金栗四三(かなくり・しそう)、阿部は水泳の前畑秀子らを見いだした名伯楽で64年の東京大会招致の立役者となった新聞記者・田畑政治(まさじ)を演じる。「昭和の大名人」と呼ばれる落語家・古今亭志ん生(1890~1973)が物語をナビゲート。志ん生役にビートたけし(71)、若き日の志ん生・美濃部孝蔵役に俳優の森山未來(34)を起用した。

 第32話は「独裁者」。銀メダルを獲得し帰国した前畑(上白石萌歌)を待っていたのは、東京市長・永田秀次郎(イッセー尾形)らによる落胆の声だった。田畑(阿部)は選手をかばって激怒するが、国民の大きすぎる期待に前畑は苦悩する。満州事変を非難する国際世論に反発した日本は国際連盟を脱退し孤立しはじめるが、治五郎(役所広司)らは粘り強く五輪招致を目指す…という展開だった。

▼「いだてん」視聴率推移

1月6日 15・5%
 13日 12・0%
 20日 13・2%
 27日 11・6%

2月3日 10・2%
 10日  9・9%
 17日  9・5%
 24日  9・3%

3月3日  9・7%
 10日  8・7%
 17日  8・7%
 24日  9・3%
 31日  8・5%

4月14日 9・6%
  21日 8・7%
  28日 7・1%

5月5日  7・7%
 12日  8・7%
 19日  8・7%
 26日  8・6%

6月2日  8・5%
  9日  6・7%
 16日  6・9%
 23日  7・8%
 30日  8・6%

7月7日  7・9%
 14日  7・6%
 21日  放送なし
 28日  7・8%

8月4日  7・8%
 11日  5・9%
 18日  7・2%
 25日  5・0%

※ビデオリサーチ調べ、関東地区

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