Rag Fair奥村脱退、政治の道へ メンバーがエール「紛れもなく本気」「おっくん頑張れ」

[ 2019年4月22日 22:55 ]

「Rag Fair」メンバーの奥村政佳
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 ボーカルユニット「Rag Fair」メンバーの奥村政佳(41)が脱退し、政治家へ転身すると22日、発表した。公式サイトで「突然ですがこのたび、僕はRAG FAIRから離れ、政治の道へと進む決心をしました」と報告した。

 政治の道を志した理由について、2011年にグループの一時活動休止後、音楽活動と並行して各地での災害支援や気象・防災教育の研究や実践、講演活動、主任保育士として現場に立った合計8年間の保育の経験を通して「いま僕たちが抱えるこの国の様々な問題を目の当たりにしてきました。その中で考えたことは、自分で動かねば変わらないこともたくさんあるということ。自分の子どもも生まれ、育ててゆく中で、ぼくらの未来をつくって行かねばならないということ。新しい時代を迎えようとするこの春、メンバー一人ひとりと話し合いを重ね、今回の決断に至りました」と説明した。

 奥村に対してメンバーが公式サイトでメッセージを発表。脱退を残念がったが、奥村の意思を尊重してエールを送った。メッセージ内容は以下の通り(一部抜粋)。

 ▼引地洋輔 「おっくんはいつも現場にいく。RAG FAIRに関してもそうだった。興味を持ったら止まらない彼が、さすがに今回は悩みに悩んだのを知っている。時に呑みながら何度も話したが、引き止めたような気もするし、後押ししたような気もする。でも止まらないよなあ。だっておっくんだもの。驚かせてしまった方、本当に本当にすみません。でも先は長いです。ひとつ専門分野が増えたおっくんがボイスパーカッションしているRAG FAIRを想像しながら、面白いことをまた考えようと思います」

 ▼土屋礼央 「僕らは、RAG FAIR以外にも色んな事をやってみたい人が集まったグループです。それぞれの人生がある。『解散』と言うキーワードが出たグループです。でも僕らは解散をするのを辞めました。一生RAG FAIRでいる事を決めました。だから正直脱退する必要がない。これが最初の僕の個人的な感情でした。でもおっくんの言う、政治の世界は生半可な気持ちでは務まらないと言う事を理解し、日本の文化として、政治の世界とエンターテインメントの世界が共存しづらいという現状での脱退と言うのも理解しました。おっくん頑張れ。右とか左とか僕にはわからないけど、おっくん頑張れ。おっくんは仲間です。大好きな仲間です」

 ▼加藤慶之 「おっくんと話をする中で、彼のRAG FAIRへの愛情も変わらずにあることを感じ、メンバーとしてとても嬉しかった。しかし、そんなRAG FAIRを離れてでも果たしたい志が彼にはあり、決意は揺るがないものでした。ならば仲間として出来ることは気持ち良く送り出してあげること、そして僕たちの『ふるさと』RAG FAIRを守り抜くこと。まだまだ長い人生、先のことは分かりませんが歳を重ねたらいつかまた一緒に音楽を奏でることもあるかもしれない。その時を楽しみに僕も頑張るし、おっくんにも新しい世界で頑張ってほしいと思います」

 ▼荒井健一 「お互いの思いのたけを全て語り尽くすまで何度も語り合いました。その話し合いの中で、彼の揺るぎない意志の強さを感じ、真摯にものごとを語る彼の姿から、紛れもなく本気なのだと実感しました。常に一歩先を見て、その行動力で自分の人生を次々と切り開いてきたおっくん。おっくんは、今、人生の中で自分がやらなければならないことを見つけてしまったのかもしれません。RAG FAIRメンバーとしては寂しいというのが率直な気持ちですが、20年来の友として、あるいは言わば兄弟として、これからの航海が充実したものであることを、この同じ空の下、心から祈っています」

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