乙武洋匡氏、不倫騒動から2年半「政治の道は考えられません」

[ 2018年10月31日 15:10 ]

乙武洋匡氏
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 作家の乙武洋匡氏(42)が31日放送のフジテレビ「ノンストップ!」(月〜金曜前9・50)にVTR出演し、“不倫騒動”から2年半が経過した現在の胸中を明かした。

 16年3月に5人の女性との不倫を報じられ、半年後に離婚した乙武氏は、今月24日に行われた番組のインタビューで「あいつは終わったとか、社会的な死を迎えたとか、そういう言われ方をして自分でもその通りだなあと思うんです」と心境を明かしつつ、「それでも私の命が絶えるわけではないので、社会的な死を迎えても、それでも私の人生は続いていくんですよね」と話した。

 “不倫騒動”の時は自宅から一歩も出ることができず、ずっと自問自答の繰り返しで、昨年には住んでいた家を引き払い海外放浪の旅に出たという。旅の理由は「身から出たサビとはいえ自分が日本でなかなか生活しづらい、その後も仕事をしづらい状況になってしまって何を言っても説得力がないと言われてしまう状況ですので、だったら自分がやりたいことができない環境で暮らし続けるよりも、自分が理想とする社会で、理想とする国がもし外にあるならそっちに住んでしまった方が早いんじゃないかなあとそんな思いも正直あって」と説明した。

 「理想」の移住先が見つかった。オーストラリアのメルボルンだった。バリアフリーも整い、人種差別もない土地で「移住先決まったかなあって思っていたら3週間目くらいに何か物足りなさを覚えてしまった」と吐露。「あと40年何するのかなあって思ったら、すごくその後の人生が味気ないものに思えてきてしまって、イバラの道だとは分かっていてもやっぱり日本に帰って人様から厳しいお言葉をいただきながらも、それでも自分がやりたいと思っていたこと、実現したいと思っていた社会に向けて自分ができる限りの力を尽くしていくということをやっぱりやりたいなあ」と感じて帰国を決意したという。

 現在は「当然、政治の道は考えられません」とも話した。10月11日には、新宿・歌舞伎町で働く車いすの新人ホストの成長と挫折を描いた小説「車輪の上」(講談社)を刊行。作家として、本格的な復帰を果たした乙武氏は「今回の小説で一番伝えたかったのが、何かレッテルで人が苦しむこと、何か色眼鏡で見ることというのが非常に誰かを苦しめるんじゃないのか、そういったことを伝えたかった。“五体不満足”が出たのが今から20年前なんですけれども、ものを書いて、こうして世に出させていただいた人間なので、また何かものを書くことで皆さんにメッセージを伝えていけたらいい」と小説に込めた思いを口にしていた。

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2018年10月31日のニュース