「緩い」と言われた王将戦“名物”一夜明け写真 68期はレベルアップ!?

[ 2018年10月17日 10:30 ]

<第67期王将戦第1局一夜明け>掛川城をバックに、掛川特産品の横須賀たこを揚げる豊島将之八段
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 将棋の8大タイトルの1つ「王将戦」は現在、久保利明王将(42)への挑戦者を決める7人総当たりのリーグ戦の真っ最中。2局終了時点で、糸谷哲郎八段(30)が2勝と一歩リードしており、5人が1勝1敗で並んでいる。誰が抜け出すのかに注目が集まるが、5人の中の1人・豊島将之2冠(28)のエピソードを紹介する。

 豊島2冠は今年1〜3月に行われた「第67期王将戦」の挑戦者。結果は2勝4敗で久保王将に敗れたが、全日程を終了した第6局の打ち上げの席で、意外な一言を発したのだ。

 「今年は緩かったですね」

 緩いと指摘したのは王将戦“名物”でもある、勝者の一夜明け写真のこと。対局翌日、開催地のPRを兼ねて撮影される記念写真が恒例で、トップ棋士の意外な一面が見られることから、ファンの間でも人気が高い企画。「勝者の罰ゲーム」と称されることもありますが、決して罰ゲームではありません。念のため。

 67期で豊島2冠には「たこ揚げ」と、浴衣姿でのれんをくぐる「温泉直撃」に挑戦してもらったが、こちらは手加減した覚えはなし。「じゃ、逆にこれはきついと思ったのは?」と尋ねてみると、フォトジェニック王将・渡辺明棋王が挑戦した「安来節」という答えだった。

 豊島2冠は島根県大田市での第5局に勝利。同じ県内の名物「どじょうすくい挑戦」にビクビクしていた可能性はある。豊島2冠が恥ずかしそうな顔でどじょうをすくう姿…ちょっと見たかったな。

 実は「緩い」とのご指摘は、久保王将からもありました。来年の68期は決して緩いと言われないよう、取材スタッフ一同思考をこらします。久保王将並びに挑戦者の方、覚悟しておいて下さい!

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2018年10月17日のニュース