浅田美代子 希林さん入院からそばに「母で姉で親友」涙の別れ

[ 2018年9月18日 05:30 ]

霊きゅう車を見送る(左から2人目から)伽羅、玄兎くん、浅田美代子、本木雅弘、雅楽(撮影・吉田 剛)
Photo By スポニチ

 15日に75歳で亡くなった女優の樹木希林さんの家族葬が17日、東京都品川区の斎場で営まれた。長女で女優の内田也哉子(42)と本木雅弘(52)夫妻や、40年以上も別居婚を続けた夫でロック歌手の内田裕也(78)ら約30人が参列した。この日も堺正章(72)や浅田美代子(62)ら親交のあった芸能関係者が自宅を弔問。悲しみに暮れながら故人の思い出を語った。

 希林さんの遺体を納めた棺は悲報から一夜明けた17日午後1時39分、東京都渋谷区の自宅から霊きゅう車で斎場に向かった。本木が先頭で棺を持ち、也哉子が位牌、本木夫妻の長女で女優の伽羅(きゃら、19)が遺影を抱えた。出棺の際には長男でモデルの雅樂(うた、20)と次男の玄兎(げんと)くん(8)も整列し一家で合掌。本木は報道陣に深々と一礼して車に乗り込んだ。

 家族葬では也哉子が喪主を務め、時に涙に暮れる妻を本木が毅然(きぜん)と支えた。午後1時半すぎに都内の自宅を出て斎場で合流した夫の裕也は憔悴(しょうすい)し切った様子。心の整理をつけてから後日、文書でコメントを出す予定という。

 親族と一緒に浅田美代子も参列した。ドラマ「時間ですよ」などで共演し、公私にわたって身内のような関係を続けてきた。前日も気丈に弔問客に応対していたが、この日も午前中に希林さん宅を訪れ、報道陣の取材に応じた。

 「入院してからの1カ月間、ほとんど毎日そばにいさせてもらいました。病院から(14日に自宅に)戻ってきて、ブドウを口に含んで“おいしいね”と言ってうれしそうな顔をしていて、まさかその日の晩に亡くなってしまうとは…」と目に涙。「(若い頃は)金魚のふんみたいにくっついて…。母であり、姉であり、親友でもありました」と言葉を絞り出した。

 希林さんは春頃から食欲が薄くなっていたと明かしたが、一度も弱音は吐かなかったという。「あちらには加藤治子さんも森繁久弥さんも、西城秀樹さんもいるので、“こっちに来ても忙しいのね”と言っている気がします」。

 荼毘(だび)に付された希林さんの遺骨は午後4時33分、金色の布に包まれて無言の帰宅。本葬は30日午前10時から東京都港区南麻布の光林寺で営まれる。

続きを表示

この記事のフォト

2018年9月18日のニュース