雁之助の三男・塩の屋きくお 芦屋雁三郎に改名…4年前に渋谷天外代表から打診、悩んだ末の決断

[ 2018年9月1日 19:32 ]

大阪市内で芦屋雁三郎への改名披露公演を行った故芦屋雁之助さんの三男で俳優の塩の屋きくお
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 ドラマ「裸の大将放浪記」などの代表作で知られる喜劇俳優・故芦屋雁之助さんの三男で俳優の塩の屋きくお(51)が、芦屋雁三郎に改名することになり1日、大阪市内の劇場で披露公演を行った。

 雁三郎は雁之助さんの前妻の子供。物心がついたころに両親が離婚したため、父と過ごした記憶はほとんどない。そのため、これまでは芦屋の芸名とは無縁で地道に活動を約30年間続けてきた。

 運命が変わるきっかけは4年前。かつて所属していた松竹新喜劇時代の師匠、渋谷天外代表(63)から「芦屋の名を継がないか?」という打診をいきなり受けた。本人は思い悩んだが、その後、雁之助の妻・久里子さんや弟で喜劇俳優の芦屋小雁(84)らからも背中を押され、今年になって雁三郎を名乗ることを正式に決めたという。

 この日も♪雁三郎!という客席からの声援に応えながら、「ありがとうございます。父のことは大好きだったが、そのことが苦しかったし、言えなかった」と、複雑な思いを抱えながらこれまで芸能界でやってきたことを吐露。それでも終演後には、小雁から雁之助さんが生前に舞台で使用していた帯などをプレゼントされ笑顔。「大阪の笑いを盛り上げてほしいね」と激励され、神妙な面持ちながら「重たい言葉ですが、ありがたくもあります。頑張ります」と力を込めた。

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2018年9月1日のニュース