“名誉城主”津川さんの死を悼む 「大理石村ロックハート城」スタッフ喪章

[ 2018年8月9日 05:30 ]

1993年、念願だったロックハート城が群馬県高山村で開園し、城の前でほほえむ津川雅彦さん。名誉城主を務めていた
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 4日に亡くなった津川雅彦さんが名誉城主を務めていた群馬県高山村の「大理石村ロックハート城」は8日、「ご冥福をお祈りします」とのメッセージを城内に貼り出した。スタッフは服の袖に喪章をつけて営業を行い、追悼の意を表した。

 1829年にスコットランドで建設された古城を津川さんが87年に総額約20億円で購入。北海道広尾町に予定していた「夢の王国サンタ愛ランド」の目玉施設にしようとしたところ、町側と折り合いがつかずとん挫。「大理石村」の事業者に引き継がれて城は復元され、93年に開園した。当時を知る関係者は「長女の誘拐事件を期に、子供の心に夢を育みたいという思いを募らせていった」と振り返る。

 城内には津川さんが世界中から収集したサンタクロース人形約1100体を展示。「名誉城主の部屋」には津川さんが設立した玩具販売店「グランパパ」が扱う木のおもちゃ、木馬が飾られている。

 施設側によると、10年ほど前までたびたび足を運んでおり、城を眺めて「お城は人生のひとつだ」としみじみと語っていたという。

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2018年8月9日のニュース