戸田恵梨香、大原櫻子と映画W主演 空襲から子供たち守った保母役

[ 2018年2月13日 06:10 ]

映画「あの日のオルガン」でヒロインの楓を演じる戸田恵梨香と光枝を演じる大原櫻子
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 女優の戸田恵梨香(29)が、戦時中に子供たちの命を守るために奮闘した実在の保母さんを演じる。来年春に全国公開となる映画「あの日のオルガン」で、歌手で女優の大原櫻子(22)とともにダブル主演を務める。ヒロイン・楓を演じる戸田は「強く生きた女性の姿を力強く懸命に演じたい」と意気込んでいる。

 太平洋戦争末期の東京・戸越の保育園が舞台。子供たちを空襲から守るために集団疎開を実現させた保母たちの努力を描く。一般的だった学童疎開に比べ、未就学児の疎開は極めて珍しかった。幼児を離したくない親の反対を押し切っての行動だったが、東京大空襲を逃れ、多くの幼い命を救う結果になった。

 監督の平松恵美子氏(50)は、山田洋次監督(86)の“弟子”。「武士の一分」「母と暮せば」「家族はつらいよ」など、2000年以降のほとんどの山田作品で共同脚本を務めてきた。

 監督作品は12年公開の「ひまわりと子犬の7日間」以来2作目。久しぶりのメガホンとなるが「隠れた英雄である保母を戸田恵梨香さん、大原櫻子さんらとつくり上げていくことは胸躍る体験になると思っています」と、3月のクランクインを心待ちにしている。

 スタッフには「山田組」から多数参加。日本の映画界をけん引してきた“山田組”に初参加となる戸田も現場に入ることを楽しみにしている。

 実話がベースでもあり「子供たちを必死に守り抜いた保母さんの苦労や責任感にしっかり向き合いたい」と話している。

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2018年2月13日のニュース